直観ひとりごと(89)坂茂氏にこそ国民栄誉賞を、いえ、それ以上の賞を!
この(89)「直観ひとりごと」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★直観ひとりごと(89)
◆坂茂氏にこそ国民栄誉賞を、いえ、それ以上の賞を!
先週のテレビ東京の番組「カンブリア宮殿」のゲスト坂茂氏は凄い!
坂茂氏って一体何者?皆さん、知っていましたか?
坂茂(ばん・しげる)氏は、オーギュスト・ペレ賞(建築界のノーベル賞と称される)やフランス芸術文化勲章など受賞され、また数々の国際的評価を得ているを世界的な建築家だそうです。
そんな賞を受賞されていながら、かつて、テレビで紹介されたことがあるのかしら?
なぜ、坂氏が凄いのかというと、紙の筒(紙管)で、災害時の避難所の間切りや仮設住宅の設計を無償で提供していること。
また、東日本大震災では、宮城県女川町にコンテナ式の仮設住宅を建設、これもボランティアで無償支援されている。
また、東日本大震災の3週間前、M6.3の大地震に見舞われたニュージーランド、クライストチャーチでは、新たな復興のシンボルとなる教会を建設されているが、これももちろん、紙の筒(紙管)で…。
坂氏は、10カ国以上に上る世界各国の災害地でボランティア活動を続けられていて、難民のために最初にコストの安い紙でシェルターを提供したのがきっかけだそうです。
また、坂氏が手掛けた宮城県女川町のコンテナ式の仮設住宅は、余りの住み心地の良さに、住民からずっと住みたい仮設住宅との絶大な信頼を得ている。これも、驚くなかれ、巨大なコンテナを再利用したもので、発想の転換には頭が下がります。
有名な建築家で、ボランティアで、無償で、という方はなかなかいない。
そして、彼の造った建造物は、多くの被害者のお役に立っている。
こういう人が、本当の意味での、「国民栄誉賞」に値する人ではないでしょうか。
真に困っている人人々の無償でお役に立つ人はなかなかいない…。
スポーツの好きな人間がスポーツに命を掛けるのは当たり前であって、いくら一生懸命頑張ったところで、直接、誰も救われることにはならない。歌を歌う歌手もしかり。趣味に生きる人もしかり…。
国民栄誉賞は、政治家の一存で決まることが多く、また、後押しする政治家がいれば、貰える確立も高いらしい。野茂投手が貰えず、松井選手が貰えたのは、森元首相の引きがあったからだそうだ。
何か変?
そういう意味で、趣味を職業にしている人に国民栄誉賞を与える前に、こういう坂氏のような志の立派で貴重な人に、是非、日本人としての名誉ある賞を与えて頂きたいと思います。
彼は、自分の建築の仕事に命を掛けながら、さらに、被害にあった方々のために行動を起こされている。それも全世界で…。
私は、現代建築家って、無駄な公共施設ばかり造って、税金を無駄にする輩が多いと感じていたのです。
丹下氏の東京都庁なんてほんと税金の駄の何物でもない。
だから、建築家ってあまり国民のためにはならない人が多いと思っていたのですが、坂氏のことを知って目からウロコが落ちました。
いろんな人がいるのだから、建築家が悪いとは一概にいえないのですね。
でも、坂氏のような世界的に凄い人でも、普通の一般の人にはあまり認知されていないのは彼の意ゆえなのか、やっぱり、人柄が忍ばれます。
あまり有名になる人は、本当は、尊敬に値しない人が多い?
テレビで名を馳せる人は、得てして、人間的信用は?
でも、自分から売り込みを掛けてテレビ出演する人は論外ですが、テレビの役目は、私たちが知らない人を見つけてきて、紹介するのが使命とも思いますので、これからも「カンブリア宮殿」のような番組は、長く続いていってほしいです。
但し、一度有名になった人が、レギュラーになってテレビ界を牛じるようになっては、もうダメです。
チヤホヤされると人格破壊が起きて、人間として失格してしまう。
だから、なんでも「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですね。
まだまだ、素晴らしい日本人はいますね~。
そういう意味で、テレビの良さもあるのですね。