直観ひとりごと(102)生き甲斐とは?
この(102)「直観ひとりごと」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★直観ひとりごと(102)
◆生き甲斐とは?
かつて、人間は働かなくなると1週間でダメになるという現実を、まざまざと見せつけられたことを最近、思い出します。
私はその時、「生き甲斐」とは、決して、楽をすることでも、お金を貯めこむことでもないということを痛感したのです。
昔、入居していたビルの管理人夫婦が管理人を辞められ時のお話しですが、
もう何十年と勤められて、お年も70才を超えておられた。
旦那さんの方は、腰も曲がり、耳も遠いけれど、朝は6時頃から掃除され、ビルの玄関や道路にも水をまき、いつもピカピカに磨かれていた。
そして、9時前にはすっかり終わり、悠々と好きな喫茶店に行かれるのが、いつもの日課となっていた。
奥さんの方は口やかましいが、それもビルのためにという気持ちがありありと感じられた。
私たちは、そういうご夫婦に感謝しておりました。
ところが、そのご夫婦がとうとう管理人を辞められた。そうすると、旦那さんのほうは1週間でおかしくなられた。
今までは、たくさんの郵便物を1時間ほどかかり、分別してそれぞれのポストボックスに入れて頂いていたのだが、この作業だけは引き続き、やっていただく事になったらしい。
それが、1週間過ぎると、旦那さんが来なくなり、奥さんの方が分別作業をされていて、どうしたことかと問うと、どうやら体調が悪いらしい。
人間って、たった1週間で、変わるとは!
張り合いや生き甲斐がなくなれば、人間死んだも同然になる、とよくいわれているが、まさにそれを身近に感じた出来事であった。
とても人ごととは思えない。
あれから、私どももそのビルを引き払い、もう十年近い年月が流れている。
そのビルの前を通るたびに、その管理人夫婦のことを思い出す。
そのご夫婦がやめられた後には、若い夫婦が変わって管理人室に入られて、余りの仕事の雑なやり方に、その老夫婦の真面目さ熱心さに、居なくなって初めて、つくづくその有り難さをかみしめておりました。
それなのに、1週間で「認知症」になられるとは…。
人間は動かなくなると動物以下になるということをまざまざと見せられた思いでした。
皆、いずれはリタイヤするでしょうが、リタイヤしたくない人はしないでいいし、したい人はすればいい。
私は一生、リタイヤしたくない。
人間、ものは考えようだ。
一生働かないと食っていけない人は、幸せだ。
なぜなら、そういう人は、決して「認知症」にはならない。
中途半端に、ちょっと小金を貯めている中流階級の人々が一番危ないらしい。
上流階級や下流階級は安心だそうな。
しかし、日本には下流階級の人はいないという認識なので、殆どの人が一生働いたほうがいいようだ。
働くというよりも、身体と頭を動かし、何らかの形で、社会と関わっていくことが、人間には健全な人間でいるために、必要なんだということをその老夫婦から教えられた。
また、最近、当社の浜田社長の友人が、以前のように新聞配達をされているのをときどき見かける。
どうやら、今年奥さんを亡くされ、また、新聞配達を復活されたそうな…。
昔は、新聞配達の事業をされていて、一旦、やめていたのが、今年からまた配達をされている。寂しさを忘れるためにも、健康のためにも、外に出ることで気分転換にもなり、また、多少なりとも収入にもなり、またなによりも、社会と繋がっているという意識が保たれるのが、一番のメリットでしょう。
働ける人は幸せなり!
働くことは生き甲斐なり!
私も働ける幸せに、感謝、感謝、感謝!