直観ひとりごと(51)昔の武将のように「切腹」できるエリートはいるのでしょうか?
この(51)「直観ひとりごと」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★直観ひとりごと(51)
◆昔の武将のように「切腹」できるエリートはいるのでしょうか?
今日は、日本人の認知症について…。昔の日本人は、西洋人には、尊敬というか、畏怖されていたのですね。
畏敬というような…。
西洋人が日本人から尊敬と畏怖の念を感じるのは、
日本人には「ハラキリ=切腹」という文化(?)というか、風習があったからなのでしょうか。
昔の日本人は、「切腹=ハラキリ」できる唯一の潔い民族だった…。
潔い人間とは、「散り際の潔さ」でもあるのでしょう。
有終の美を飾れる人間とも…。
進退の時期を見極められる人間とも…。
今はそういう武士のような人はいない。
本当は、昔もそういう人は稀だったらしいのですが…。
歴史は美化される?
よく時代劇のテレビドラマでは、「切腹」が演じられますが、
私たちはあまりそれに違和感を感じません。
昔はそういうものもあったのかあ、という感じです。
しかし、「切腹」が日本の文化(風習)というのは、正確には、間違いなのです。
なぜなら、天皇には「切腹」は無いし、庶民にも「切腹」は許されなかったのですから…。
また、「氏」も天皇にはなく、昔は、庶民も「氏」は持てなかったということで、
何か、不思議な現象ですね。
身分の超~高い人と低い人とが、一緒だったなんて…。
今も同じような、天皇も貧乏人も「お金」には縁(円)がない!
昔でも「切腹」できるのは、ほんの一握りの日本人だけだった。
それは、武士といわれた人たちだけ!
だから、日本の「武士道」が外国人に尊敬されるのでしょうか。
彼らだけが、「切腹」できる恵まれた(?)環境だった…。
でも、現実的には、潔く切腹できる武士はそれほどいなかったのでは? と感じます…。
その思いは、戦争責任を問われた日本の長たちが、ぶざまにも捕まって、その挙句、理不尽な裁判によって死刑されたことから、です。昔の武士ならば、彼らは負けると察知した時点で、切腹すべきだった…。
日本人が誇りも自信も生きる尊厳すら、打ち砕かれたのは、戦勝国の人間に対してではないのです。
我々庶民の日本人は、潔く切腹しなかった、いえ、できなかった日本のエリートたちに対して焦燥感を植え付けられてしまった、というのが真相ではないでしょうか?
軽蔑する気力も萎えるほど、徹底的に、庶民の意識をズタズタにしたのです。
それほど、彼らの行為は醜いのです。
オメオメと敵の捕虜になる辱めを受けずに、捕まる前に自決しろと教えたトップたちの、それが国民に対する答え、生き様だったとは…。
昔の「もののふ」たちはどこへ消えたのか?
天皇陛下が生き残ったことも、日本人の心のトゲとして、現在に至るまで、刺さったままなのです。
それは良し悪しではなく、なんとなく、日本人が自分たちの民族性を復活させられない楔なのでしょうか…。
しかし、もし、今の世でも、「切腹」が存続していたら…。
今の身分で言えば、「切腹」できるのは、政治家や官僚や公務員だけ!
もし、彼らが、そういう立場になったとしたら、潔く切腹できる人は、一体何人いるでしょうか?
特に、政治家の方々は?
私は、全くいないのでは、と思います。
だから、今の政界には醜い人間が多いのでしょうか。
そんな崇高な人は、政界などに身を置かないのです。もともと…。
思うに、切腹という死に方は、一瞬に命を断つのではなく、腹をジワジワ切り裂いていくのですよ。
痛い!!!
痛いというような言葉では表現できない!
筆舌に尽くし難い!
昔の武士の凄さが思いしらされますよね。
昔の日本人の武士は、腹で、肝で、丹田で、生きていたから、できた行為でしょうか?
西洋人は自殺する時は、ピストルで頭を一発で打ち抜きます。
それは、一番確実で、簡単な方法です。苦しまないですむ…。
頭を打ち抜くのは、頭が一番大切と思っていたから?
西洋人は、頭を一番重要視した証拠でしょうか?
それに引き換え、昔の日本人の武士は、腹が一番大切だと直感していたのでは?
だから、その大切な腹をジワジワと…。
おお、怖い!
あいつは「肝」っ玉の小さい人間か! と蔑まれるのもそのせいかな?
頭の悪い人間か! と蔑まれるよりも、堪(こた)えますね~。日本人の庶民でさえ…。
昔の日本人の武士って、それほど、凄い風習を持っていたのですね~。
他国の人々にとっては、その行為は、とりもなおさず、「潔い民族」と映ったことでしょう。
しかし、裏を返せば、こんな恐ろしい民族はいない。野蛮民族???
そういう民族は、他国の人々にとって、怖い、脅威とさえ思うのは当然ではないでしょうか?
だから、そういう危険な民族は、腑抜けにしないと、自分たちが夜もオチオチと寝られないと…。
だから、そういうハラキリ思想を一掃する教育を徹底的に行った!
特に、肝っ玉のすわらない、軟弱な人間をドンドン養成するために…。
かくて、65年たった…。戦略は、大成功だった…。
いえいえ、もともと、日本の庶民には、そういう「切腹」という風習はなかったのです…。
ほんの一握りの「武士」なんて、いなかったに等しいのです。
国を引っ張る、当主以外は…。それも武将といわれた人たちだけ…。
あとの大勢は、似たか寄ったか、農民、商人、庶民、平民と同じ…。
だから、「赤穂浪士」が未だに廃れない…。
赤穂浪士が何百人といながら、仇を討ったのはたったの47人(一人当日抜けましたが…)。それも殆ど身分の低い人ばかりだった。
身分の高い武士たちは、殆ど逃げちゃった…。他国へ志願して生き残った…。
武士のカザカミにも置けない、と言っても、それが現実!
人間って、そういうものなのでしょうか?
昔の日本人の武将のように「潔い人間」は、この日本にはもういないのかなあと思っていたら、いました、いました。
先の「タイガーマスクの」伊達直人さんも、ある意味、潔い行為ですよね。
陰徳という行為は…。
無償の奉仕、無償の愛に生きられる、こんな潔い行為は無い。
そして、もうお一人、女性でいました!
それは、政界や経済界などではなく、芸能界に!!!
潔い人が、芸能界に、いました!
その人の名は、二葉百合子さん。
あのお声で80才とは!
声量も艶もあるというのに、引退されるとは!
本当に、潔い!
引退での旦那様が代弁された言葉で、『人間は年をとっていくのだから、のども必ず衰える。自分は歌がおかしいと言われてからやめるのは嫌だ』と…。
歌手が歌手を辞めるということは、ある種の「切腹」でしょう。
引き際を心得ておられる方は、滅多にいない!
必死で、生きてこられたから、悔いはないのでしょうね。
やっぱり、戦争を体験された故の、覚悟しての生き様が感じられますね~。
私も、見習いたいものです。
余談ですが、女性には、切腹はなかったのでしょうね。
武家の女性は、喉を突き刺すか、胸を突き刺すか、これも一瞬であの世行きなので、「切腹」よりは楽だったのでしょう。
私は、昔、離婚して実家に帰ったとき、父親は激怒して、「切腹せい!」と言い放ったのです。
娘に向かって、女性なのに…。
その時、私は、女は切腹しないのに、と心の中で変な言いわけをしたことを今もはっきりと覚えております。
すると、父親は、私の恨めしそうな目を察したのか、「昔なら、打ち首やぞ!」と…。
その時、その言葉はグサッと胸に突き刺さったのでした…。
でも、あの当時でも、「切腹」はおろか、胸を突いて自害する勇気もなかったのですから…。私もれっきとした、戦後教育の行き届いた腑抜け人間です。
だから、昔の武士、いえ、武将はやっぱり、凄い…。
何かのときには、思いだすのですね。父の言葉を…。
それが、少しは、今の私の生き様や、覚悟になっていると思っています。
例え、ひとにぎりとはいえ、昔の日本の武将は、世界唯一の、肝のすわった日本民族だったことは間違いない。
だから、「切腹」はさておき、せめて、武将のような「潔い人」にこの国を引っ張っていってほしいものです。
今の政治家に「切腹」できる、武将はいますか?
それが無理なら「潔い人間」はいますか?
そういう目線で、政治家を選びたいものですね。
だから、選ぶ我々にも要求されますよね。
生きる上においても、常に「切腹」の覚悟と潔さを…。それが日本人の魂を生きるということでしょう。
それが、日本人の誇りとなるのでしょうか?
ありがとうございます!
笑顔で!
大丈夫!
幸せです! と、唱えましょう。