直観ひとりごと(50)タイガーマスク運動は「陰徳」で「寄付」ではない?
この(50)「直観ひとりごと」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★直観ひとりごと(50)
◆タイガーマスク運動は「陰徳」で「寄付」ではない?
今日は、心が揺さぶられるほどのニュースです。
誰もしなかったタイガーマスクの伊達直人さんには、本当に頭が下がりました。
このせち辛い世の中で「タイガーマスク運動」が広がっています。
タイガーマスク運動の伊達直人さんの行為は、匿名だからこそ余計に、価値があるのでしょうね。
昔の人は、彼の行為を、「陰徳を積む」と言ったのですが、知っていても実行するのはなかなか難しかった…。勿論、私も含め…。
ひっそり人に知られず、というのは、徳の中でも「陰徳」といわれ、「陽徳」と区別されます。
アメリカで多い寄付等は、「陽徳」なのではないでしょうか。日本では「徳」とは呼べないのです。
寄付をすれば税金を免れるという国とは、自ずから、日本は文化が違うので、本来は比べてはいけないのでしょうね。
シーシェパードに寄付する企業や個人は、決して、この「陽徳」ではない?
だから、日本人は「寄付」をするからといって、余り「尊敬」しないのでしょう。
寄付という行為が、すでに「徳」の行為からはずれるのでしょうか…。
それは、自分のためであり、本当に相手のための行為ではないということを、日本人は何となく感じているからなのでしょうね。
だから、お金や物よりも、見えない善意の行為を大切にしてきた民族だったのでしょう。
言葉も言揚げしない民族は、行為も言揚げしてはいけないのでしょう。
そして、昔の日本人は、常日頃から「陰徳」を生きる目標にしていたのですね。
それが、小学校から道徳や倫理で教えていたのです。
それが、忘れ去られていると思っていたら…。
日本人の道徳心は、65年やそこらで、忘れ去られないのでしょう。
何千も前から、ず~っと、培った尊いものだから…。
日本人はまだ、「陰徳」を積める人がいたのですね。
本当に本当に、涙がでるほどうれしいです。
伊達直人さんは、どういう思いで、この現象を見ておられるのでしょうか?
この広がりを予期したうえでの行為だったのでしょうか?
今の世の中だからこそ、こういう輪が広がるのでしょうか?
木や植物は、種が土の中で隠れて見えないからこそ、先に根が生え、次に芽が出て、最後に実を結ぶのですね。
種が見えたら、絶対、根はでないし、植物は育たないそうです。
だから、昔の人は「根性」に、一目置いていて、重要視したのです。
「根性」がなければ、芽もでず、花も実もならない。
要するに、人としても決して、成功しない。
見えないところで、見えないことをして、神から見えない何かをもらう…。
いえいえ、もらうことも期待しない…。
見えない、素晴らしい時代がやっぱり、訪れつつあるのですね。
すぐ、目の前まで…。
それは、訪れたとしても、決して見えないのでしょう。
感じる人だけが感じとれるのでしょうか。
これを機会に、今回「タイガーマスク」運動に関わった多くの日本人は、一段上のレベルに進化するのではないでしょうか?
今回の運動に共鳴する人であれば、誰でも、いつでも、どこでも…。
でも、それを目的にしている人はどうでしょうか?
そういう人でも、いいのでしょう。きっと…。
要は、恵まれない子供たちが、喜んでくれるのでしたら…。
「子ども手当」は、そういう児童養護施設の子どもたちには、支給されないのですから…。
そういう子どもたちにこそ、本来支給しないといけないのが「子ども手当」というものでは?
今のままの「子ども手当」でいいのでしょうか?
今回の、「タイガーマスク運動」の広がりは、「陰徳」と「児童養護施設の子どもたちに」ということで、どんどん盛りあがっているのではないでしょうか?
まあ、なにはともあれ、伊達直人さんに感謝いたします。
自分の稼いだ全うなお金で、陰徳を積める人は幸せな人でしょう。
なかなかできることではないのですが、今回の彼の行動は、元々日本人の持っている何かを目覚めさせたのでしょう。
そして、何かのお陰で行動に走らせた…。
その何かは、日本人にしか、理解できないのでしょうか?
いえいえ、きっと、このニュースを知った外国の良識ある人たちの間でも、さざ波となって、広がって行くことでしょう。
そういう、意味では、この「タイガーマスク」運動は、全世界に広がることも夢ではないのでしょうね。
そういう夢を実現するために、既に、掲示板などでも広がっているそうで、本当にうれしいです。
自分にできる陰徳や無償の愛に変わる「何か」を見つけていくことも、これから人としての生きる意味でもあるのでしょう。
人に知られなくても、いいのです。お天道様だけが知っている。
お天道様に顔を向けて歩けるようになるのは、陰徳を積むのが一番の方法なのですね。
その一番の方法が、ある意味、一番、難しい。
タイガーマスクは「陰徳」だから人々の共感を呼び広がっていく。その行為は神様だけが知っている。
ほんとうに伊達直人さん、ありがとう。
【陰徳】
人に知れないようにする施す恩徳(めぐみ。なさけ。恩恵)『広辞苑』より
【陽徳】
①(易で)陽の徳。万物を生成させる宇宙の徳。②世間でよく知られるようになる徳行。『広辞苑』より
【寄付】
公共事業または社寺などに金銭・物品を贈ること。『広辞苑』より
【徳】
●徳は、その原字は悳と書き、「心+直」の会意兼形声文字で、もと、本性のままのすなおなこころの意。徳はのち、それに彳印を加えてすなおな本性(良心)に基づく行いを示したもの。直(まっすぐ)と同系。
意味は、本性。うまれつきの人がら。ものに備わった本性。五行説では、秦は水徳、漢は火徳などといい、また、春の徳は木、夏の徳は火、秋の徳は金、冬の徳は水、中央の徳は土という。道徳。本性の良心をみがきあげたすぐれた人格。恩恵。恵。恩恵を与える。恩を感じる。ありがたく思う。恵みがこもった。ありがたい。利益。もうけ。得に当てた用法。『漢字源』より
【寄】と【付】
●寄 奇は「大(ひと)+可」の会意兼形声文字で、からだが一方にかたよった足の不自由な甫t。平均を欠いて、片方による意を含む。寄は「宀(いえ)+奇」で、たよりとする家のほうにかたより、よりかかること。倚(よる)・椅(よりかかるいすや、もたれ木)と同系。
意味は、よる。よりかかる。もたれる。また、たよりにする。やどる。よりかかってとまる。人をたよってやっかいになる。よせる。人に任せて世話してもらう。あずける。送り届ける。手紙・金・品物などを送る。そばに近づく。あわせる。そばに集める。
●付 会意 「人+(手)」で、手をぴたりと他人のからだにくっつけることを示す。附は、もと、土をくっつけてかためた土盛りや小さな丘を意味するが、のち付と通用するようになった。府(物をびっしりくっつけて貯蔵する倉)・腐(肉が原形を失ってぴったりくっつく→くさ)と同系。
意味は、つく。つける。くっつく。くっつける。手渡す。相手の手中にぴたりとつける意から。相手にくっつけて任せる。たのむ。また、預ける。つき。上のことばがあわらすものが付属していることをあらわすことば。つけ。①勘定書。②帳面などに記入しておいて、あとでまとめて代金をはらうこと。『漢字源』より
やっぱり、「陰徳」と「寄付」では、まったく違うのですね。
世界中に陰徳が広まりますように…。
見える形で出来ない人には、見えない形こそ大事ということなのでしょうか。
それはとりもなおさず、意識から始められるということでしょうか。
したくても「陰徳」の出来ない人は、意識のうえでもいんですよ。
ありがとうございます!
笑顔で!
大丈夫!
幸せです! と、唱えましょう。