心のお薬になる本(63)『11カ月肉体再生計画』無能唱元/著
この(63)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(63)
◆『11カ月肉体再生計画』無能唱元/著
今回、ご紹介する本は、「心のお薬」というよりも、「体のお薬」といったほうが、当たっているかもしれません。
なぜならば、著者の無能唱元は禅僧ではありますが、この本は、「料理」について書かれた本だからです。
体を作っているのは、紛れもなく食べ物であり、その食材です。
心を整えるには、体も整えないと、効果がないのですね。心を病む人に、偏食の人が多いのも、頷けます。
だから。現在病である精神病も、究極は、体の素になる「食べ物」をないがしろにしたために起こる症状も多いと言われる所以です。
今年は、特に、異常気象が続き、40度に近い暑さも珍しくなく、ついつい食欲も落ちてしまいがちで、好きなものだけに偏る人々が多いため、ますます、今の苛酷な時期を乗り切るのが困難になりがちです。
そこで、今回は、日本食の「原点」に戻ってというか、とはいっても、形式的な日本食ではなくて、庶民的で、簡単に作れて、食べやすい料理を提案しておられる、無能唱元の珍しい本です。
無能唱元は、この本では「玄食生活」を説かれます。要するに、「アンチ・グルメ」の食生活です。
特に、白いモノはダメで、塩や砂糖、米や麦等々。
しかし、悪いとわかっていながら、今の日本では、「玄食」を貫くのも、ちょっとツライ…。
その実行しにくい、「玄食」をごくごく簡単に、正義感ぶらず、使命感ぶらず、片意地はらず、要するに、そういう難しいことなど一切意識せずに、取り入れられるという「コト」が、怠け者の私には、超~合った、超~はまった、という本なのです。
ともすれば、玄米菜食をしている人が「善」で、肉食している人が「悪」というククリに陥りがちですが、「邪食」って言葉は、私は嫌いです。要するに、食べられる「食物」には、なんの責任もなく、「善」も「悪」もないのですから…。
人間だから、体に悪いと言われるモノも、たまには、食べたくなるのは、当たり前。何も、優越感に浸ることも、劣等感に苛まれることもないのですね。
「悪い、悪い」と思って食べるから、余計、悪くなる。決して、「悪い」と思わなければ、ある程度は、軽減するのでは?
この悪意と思う「意識」が一番悪いと感じますが…。やっぱり、「意識」の問題、持ち方でしょうか?
この『11カ月肉体再生計画』の本は、「たかが、料理、されど、料理」って感じの本、でしょうか。
私はこの中の、「無能流なめ味噌」にハマっております。暑い夏には、もってこいのレシピです。
また、暑い日に食べる、鍋物は、一気に汗を出すのにはもってこいなので、「禅寺式湯豆腐」も最高です。
さらに、食欲の無いトキには、小麦の全粒粉を使った「玄殻楽々焼き」も、大阪人の粉文化に慣れ親しんだ者には、嬉しい限りです。
無能流の料理方法は、①生(なま)、②煮る、③茹でる、④焼き物は直火ではなくフライパンで、また、⑤揚げ物はしない、そうです。だから、てんぷらや油ものはしないので、調理法も超簡単で、健康にも良く、経済的にも安価なため、一石三鳥です。特に、年配の方には試していただきたいです。
この「再生計画」を成功させるためには、無能流の最後のアドバイスとして、①腹をすかせること、②腹八分目たること、③無理にでも笑うこと。
これで、この激夏の日々も、食欲を満たして、がんばれることでしょう。
私はこの本のお蔭で、今年は、あまり夏バテしておりません。
いえ、その反対に、災害も、台風も、来るなら来い! という感じです。
頭も、冴えて、得意中の得意である、「なぜ? なぜ? なぜ?」も稼働中。
世の中で、出来事(モノコト)が起こるのには、すべて、理由や原因があります。
少しでも、おかしいと感じたら、、「なぜ? なぜ? なぜ?」の脳のセンサーを発動させないと、自立した「人間」ではなくなります。ちょっとでも「変?」って感じたら、絶対に、信じない、鵜呑みにしないこと。
そして、その「疑問」を追求することに、命を費やすこと。あなたの「先生」は、あなたの「霊」だけ。でないと…。
その「考える(カミカへル)」道具である「脳」を正常にするのが、私は、健全な「食べ物」だと感じます。
コンビニには、全く、自然のモノはありません。
全部といっていいほど、加工された「袋モノ」です。
お袋さんの存在がなくなり、コンビニの「お袋さん」が猛威をふるって、日本の子供たちに襲っています。
お袋さん自身が、コンビニの「お袋さん」にドップリ洗脳されています。
ここらで、ちょいと、食べモノに、「意識」を向けるのも、ちょいと、いいかも~。
昔は「病いは気から」、今は「病いは食から」が正解かも!
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●なめ味噌の作り方(要約)
・ニンニク みじん切り(季節により、フキノトウ、アサツキ、長ネギなども可) ・味噌 一かたまり ・砂糖 一さじ ・酒 少々
1、フライパンに少量の油を入れ、みじん切りにしたニンニクを、気長に箸でかき回しながら炒める(火はとろ火)。
2、ニンニクの匂いがしてきたら、一旦、火を止める、
3、味噌一かたまり、砂糖を一さじ、酒少々入れ、火を点じ、中火でゆっくりと練りあげる。
■なめ味噌の食べ方
A、そばやうどん(茹でて、なめ味噌を溶かす)
B、田楽(なめ味噌をゆるめる…フライパンで砂糖と水を加え、山椒の粉を振ってドロドロに溶く)
・焼き豆腐を熱湯で温め、厚さ1センチの短冊に切り、なめ味噌をぬる。
・こんにゃくでも可。
・冷凍のサトイモをよく茹で、なめ味噌をまぶす。
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●豆腐の食べ方(要約)
①湯豆腐(禅寺式)
・豆腐 ・だし昆布 ・日本酒 ・塩 ・ポン酢かだし(すだちと醤油も可)
1、土鍋にだし昆布を敷いて、水と酒を半々に入れ、塩小さじ一杯加える。
2、豆腐一丁をそのまま入れて蓋をする。
3、煮えたら火を止め、お玉で豆腐を削って器に移し、ポン酢で食べる。
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●玄穀楽々焼き(全粒粉お好み焼き)(要約)
・ワンポイント…楽々焼きを新鮮なレタスやサラダ菜でまいてもよい。
(一例)タマネギとホワイトツナ
・全粒粉 ・卵 ・牛乳 ・ソース ・ケチャップ ・醤油
1、ボウルに全粒粉を入れて、水で柔らかくドロドロに溶く。好みで卵や牛乳を入れてもよい(「ドロドロ」)。
2、みじん切りにしたタマネギと缶詰のツナをよく混ぜ合わせ、1の中に入れる。
3、フライパンに厚さ1センチぐらいに伸ばして、弱火で裏表をゆっくり焼く(「楽々焼き」)。
4、お好みで、ソース、ケチャップ、醤油などをつける。
②ナス炒め ③長ネギとマグロ ④タコ焼き ⑤生タラの切り身 ⑥カキとカイワレ大根 ⑦アサリのむき身とピーマン ⑧ホウレン草と炒り卵 ⑨刺身と白菜キムチ ⑩イカとモヤシ ⑪納豆等
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●病気のためによい食材(ガン、糖尿病、血管系、その他の成人病)(要約)
①ネギ系(タマネギ、ニンニク、ラッキョウ)
②青菜系(ホウレン草、レタス)
③黄緑野菜系(カボチャ、トマト)
④キノコ系(シイタケ、シメジ)
⑤大豆系(納豆、味噌)
⑥青魚系(イワシ、サンマ)
⑦海草系(ワカメ、コンブ)
⑧果実系(リンゴ、みかん)
⑨日本茶系(煎茶、ほうじ茶、抹茶)
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以上『11カ月肉体再生計画』無能唱元著より要約させていただきました。