ことわざカウンセリング(13)「安きこと泰山の如し」
この(13)「ことわざカウンセリング」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★ことわざカウンセリング(13)
◆「安きこと泰山の如し」
いまどきこういう泰山のように物事に動じない人物はいない。この故事ことわざのできた中国にさえ皆無に等しい。
地球にそういう人間がいないから、土地もザワザワと小賢しく揺れ動く…。
しかし、変革の世の中、いかにこのことわざのように精神を全うできるかによって、己の人生が好転するのではないでしょうか? 地震国日本にとっては、これから一番の生きる指針となることわざなのでは? と感じますので、今日はこれを取り上げます。
しかし、みなさん、このことわざって、なんか変? と感じませんか?
私はとても不思議に思います。
このことわざがおかしいというよりも、これに含まれる「安」という字にとっても、違和感を感じるのです。
何も感じない、って!
やっぱり私は奇人変人なのでしょうか?
私は、感じない方々のほうが、よっぽどおかしいと思いますが…。
だって、このことわざは、人物ならば「男性」に例えているようですし、物事でも男性的なイメージを連想させるのですが、違いますか?
もしも、そうであるならば、やっぱりこの「安」の字を使うのはおかしい、と思いませんか?
なぜかというと、この「安」って、「宀」と「女」でできています。「宀」は家を表しますが、なぜ男性的なイメージのすることわざに、「女」の字と「家」でできた「安」が使用されているのでしょうか?
また、四字熟語の「安心立命」という意味も、決して、女性的な意味ではないのはなぜ? 不思議ですね~。
この「安」っ言う字は、女が家に居ることで、すべての人間が「安」の「心」を感じるということ。老若男女を問わず、老いも若きも、男も女も、子どもも赤ちゃんも、すべからく、この世の仕組みは、まず「女」が「家」にしっかり居てこそ、地球が平和に、平穏に治まっているというコトなのでは?
それは、女が「出産」という子供を産む機能というか仕組みがある今の現実社会では、この「安」の字のごとく、女性は、家を中心として、子どもを産んで、生活することが、全人類にとっては「安心」や「安全」ということなのではないでしょうか? 女が外に出て働くという仕組みをこの地球上では、「良し」としなくて、それは反対に「安」に逆らうのでは?
そぅいう地球の仕組みを選んだのが、今の人類なのではないでしょうか? この仕組みもそろそろ変革の時代とともに、変化をきたしているような…。その仕組みに不平不満が募れば、おのずから、地球にも影響が及ぶのです。
地球の不遜な気配の数々は、それの証なのでしょうか。
そして、女性が完全に、この「出産」という作業から解放されたトキが、すなわち女性が世の中に打って出る、要するに男も女も対等に生きられるトキなのでしょう。今や、iPS細胞がその仕組みを変える使命を担っているのでしょうか?
しかし、それが現実化するまでは、いくら政府が力を入れても、まだまだ、女性が大手を振って、社会で仕事をする時期ではないような…。
政府が先走って、笛を吹けば吹くほど、女性自身は白け、何か違うと違和感を感じるのでは?
なぜそんな政策がまかり通ってしまうかというと、政治に纏わる女性、すなわち、女性の国会議員さんたちに、問題がありそうだ。政治に加担している女性の意識は、「女性」という特権に胡坐をかいているのです。なんというか、そういう意味で、権力的な男性よりもなお、女性的な意味で権力的かも?
彼女たちは、政治家になるやいなや、結婚する人も多いが、一般社会では、男性に縁のなかった人が、議員になった途端、政治の特殊世界では、女性の存在は希少価値ゆえ、また、議員という「肩書」に言い寄る男たちも現れて、仕事そっちのけで、待ってましたとばかりに、「結婚」に吸い寄せられる? きっと、政治家になった理由も、本音は、「不安」の裏返しの永久就職だったのでしょうね。「安きこと泰山の如し」の無さゆえか…。
隣国の朴大統領でさえ、独身を貫いて「国」と結婚したといいながら、政治家を全うするのは至難のワザというのに…。その志は日本の女性政治家たちに見習って頂きたいが、朴大統領を眺めていると、女性の浅はかさが痛感され、女性ってつくづく政治(外)にはむかないと感じますが…。それに引き換え、日本の女性政治家って、本当にノー天気で、楽天天国? そんなに妻や母親としての二足や三足の草鞋を履けるほど、「女性政治家」って楽なお仕事なんでしょうか? なってほしい女性は政治家にはならないし、本当に尊敬できる女性が政治家にならないかぎり、この国に真の平等はないのでしょう。
女性政治家が男社会(政界)でチヤホヤされるからといって、一般社会では、女性は特別扱いされないのです。ビジネス社会で生きる女性は、男性と肩を並べるには、恋人や結婚を犠牲にする人も多いと聞く…。だから、キャリアウーマンとして生きたい女性は、一体、どれほどいるのでしょうか?
女性が虐げられないで生きられるという意味と、キャリアウーマンとして生きるのとでは全く意味が違うのです。キャリアウーマンなんていうコダワッタ言葉があること自体が不自然極まりないのでは? それを世のお偉い男性方は、全く、わかっちゃ~いないのです。
世の中では、女性の進出といっても、独身女性もいれば、夫婦二人きりの女性もいるし、子持ちの女性もいるし、老親を抱えて悪戦苦闘している女性もいるのです。
政府や国が女性の社会進出を謳歌すればするほど、子持ちの女性や家庭持ちの女性は、独身女性に気を使って、肩身が狭くなるのです。
それぞれ立場が違うということは、まるで異人種のようで、それらの心理が複雑にからみ合って、その結果、独身女性が、かえって劣等感を持つ、さらにその結果、他の女性は委縮するという原因にもなっている。
女性の敵は、必ずしも男性ではないという…。
独身女性からは、「安きこと泰山の如し」の雰囲気を期待するのは皆無に等しく、かえって子持ちや夫持ちの女性に、それが感じられるのは、やっぱり、社会進出、社会進出と理想を掲げても、女性の潜在意識はきっちりお見通しで、浅はかな男性達の思惑には、おめおめと乗せられないのですね。
ペットでも、生まれてすぐに無理やり親から離された子猫の精神はおかしくなるといわれて、厳しく規制され出した昨今なのに、人間の子どもならなおさらでしょう。
「三つ子の魂百まで」とは、人間三つになるまでは、きっちり母親が躾けをすれば、その後、その子は犯罪者や落ちこぼれにはならずに、安泰であるということで、ここでも安泰の「安」が出てきます。
ここでいう躾けとは、育児とは違うのです。育児は母親としての義務の行為であり、躾けは母親としての愛情の行為です。愛情がないから躾けができないのです。自分のことで精いっぱい、アップアップの状態で「安きこと泰山の如し」とはほど遠いです。
また、男は、「田」に「力」で、田んぼや畑は、家の中にはありません。外にでないといけません。今や、女性の職業と男性の職業がごちゃごちゃになっていますが、宇宙の摂理からすれば、全部「ペケ」。
だから、働く女性が、きっちり仕事もし、プライベートで恋愛もできる環境を整えるほうが先決問題です。まだまだ、ビジネス社会では、責任ある仕事を持つ女性には恋愛や恋人はご法度の感がある。これを一掃せねば、女性の結婚もままならない。
政府や行政が、保育所や保育園が足りない云々以前に、3歳までは、女性はきっちり「家」にいれば、「安泰」「安心」「安全」が約束されるのですね。たった、3年間を自分の分身のために全力で生きられない人が、社会で「コト」など成せません。真の女性の意識は、「前駆」なのです。前駆とは、決して、前にシャシャリ出すぎてはいけませんし、目立ってもいけません。
女性と男性が逆さまの今の世の中は、益々、女性にとっても、男性にとっても、生きにくい世の中となるでしょうが、それも今の体制が崩れるには、それも「良し」なのでしょうか?
「安」を求めてさ迷えばさ迷うほど、「安」から遠のくのでしょうか? お金も薬も保険も、物質という物質も、それがすべてではない。最後に残るのは、自分の意識のみ…。
もう、男性に「安きこと泰山の如し」を望むのが難しいのであれば、女性のみなさん、「安きこと泰山の如し」を意識して生き抜きましょう。
今後、地球がいかように天変地変にまみれようと、それぞれの意識が「安きこと泰山の如し」を全うしていけば、何の恐るるに足らず…。
災害だって、病気だって、なんチャッてヘイチャラなのですから…。国の上層部やエリートたちがガタガタ揺れ動いても、底辺で私たち庶民が、しっかりと、「安きこと泰山の如し」を全うすれば、国は安泰なのですから…。特に、底辺で生きる女性の踏ん張りがモノをいう…。要は、自分の意識だけ…。そう、思いませんか、みなさん!
●安きこと泰山の如し
泰山のように、静かに落ち着いていて、動じない様子のたとえ。「泰山」は、中国の山東省にある大きな山。「ことわざデーターバンク」
●安心立命
心を安らかにして身を天命にまかせ、どんなときにも動揺しないこと。人力のすべてを尽くして身を天命にまかせ、いかなるときも他のものに心を動かさないこと。▽初め儒学の語であった。仏教語では「あんじんりゅうめい」「あんじんりゅうみょう」と読む。「心」は「身」とも書く。また「立命安心りつめいあんしん」ともいう。「goo辞書」
●【安】 「宀(やね)+女」で、女性を家の中に落ち着かせたさま。疑問詞・反問詞などに用いるのは当て字で、焉と同じ。按(上から下へと押す)・案(ひじを落ち着ける机)・遏(押さえてとめる)などと同系。
意味は、やすい。やすらか。静かに落ち着いている。やすんずる。おだやかで落ち着く。また、静かに落ち着ける。安定させる。やすんじて。安心して。静かに落ち着いて。いずくに。どこに。いずくんぞ。どうして。なぜ。どうしてそんなことがあろうか、そんなことはない。「漢字源」
●【女】 象形 なよなよとしたからだつきの女性を描いたもの。弱・若(柔らかい)・娘と同系。
意味は、おんな。め。むすめ。ある人のおんなの子。娘や嫁が親に対して自分をさしていうことば。なんじ。おまえ。第二人称。二十八宿の一つ。基準星は今のみずがめ座に含まれる。うるき。めあわす。嫁にやる。とつがせる。「漢字源」
●【宀】 屋根をかぶせた家を描いたもの。上から屋根をかぶせることや家をあらわす記号として用いる。
意味は、屋根。おおい。「漢字源」