心のお薬になる本(49)『無病法―極少食の威力』ルイジ・コルナロ/著&中倉玄喜編訳/解説
この(49)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(49)
◆『無病法―極少食の威力』ルイジ・コルナロ/著&中倉玄喜編訳/解説
心のお薬になる本(48)の今回ご紹介する本『無病法―極少食の威力』ルイジ・コルナロ著/中倉玄喜編訳・解説は、常識的な食のあり方に疑問を持っている私がこの本を読んで、やっと納得できたのでした…。
一日3食食べないとダメという観念に陥っていませんか?
本当に、そうなんでしょうか?
私は、一日2食にしても、やっぱり、肥えていて、中々痩せません。
だから、ライザップのテレビCMはとっても気になりますが、もう少し若ければ、きっと試してかもしれません。
それほど、現代人は、飽食のための肥満に陥っているのです。
メタボなどでもそれが指摘されていますが、だったら、一日1食にという説には、決してなりません。
それは一体なぜ?
そんな疑問をお持ちの方に、ぜひ読んで頂きたい本が今回、ご紹介する『無病法―極少食の威力』ルイジ・コルナロ著/中倉玄喜編訳・解説です。
この本は、表紙に「102歳を生きた偉大なルネサンス人ルイジ・コルナロの食生活と教訓」というキャッチコピーがあり、著者ルイジ・コルナロは、40代には死の宣告まで受けた人ですが、「極小食」のお蔭で、102才まで人生を全うできた奇跡の人なのです。
またこの本には、長寿郷フンザの食生活と「穀菜食」のことや、人類の歩んだ食の歴史や育種技術によってもたらされた欧米の現代版「肉食」の問題点等にも触れています。
また、有名な『マクガバン・レポート』(史上最大規模の「食事と健康に関する調査」の『米上院栄養問題特別委員会報告』1977年)が、それまで理想的な食事と考えられていた動物正蛋白質中心の高カロリー食が全くの誤りであったことを明らかにしたにもかかわらず、食品業界や農業団体や医療業界(薬品業界)などの猛反発のため、マスコミも沈黙し、未だに一般の間に普及してはいない。
この『マクガバン・レポート』が理想的な食事としたのは、ナント、この日本の伝統食だったのです。
皆さん、知っていましたか?
日本人はもっと、自国のモノに誇りと自信を持たないとダメでしょうね。
この日本の伝統食の一番は、何といっても大豆の発酵食品である味噌ですが、この味噌を世界に知らしめたのが、長崎の原爆で被爆した秋月辰一郎医師の原爆に対する味噌の効用を訴えた書物で、その結果、1986年のチェルノブイリ原発事故に際しての援助物資として日本から当地に大量のミソが送られたのでした。
しかし、その効用も知る人ぞ知るで、当に日本の「東日本大震災」では、あまり問題にはされておりませんし、福島県の人も知っている人は少ないのです。これって、本当に不思議ですね~。
現在では、マーガリンのトランス脂肪酸の危険性が、古くから言われてきてはいるが、やっと、アメリカは禁止に動き出したが、日本では未だに、無視され続けています。
今では、マーガリンは「食べるプラスチック」とまで呼ばれているが、日本政府は、重い腰を上げようとはしないのは、なぜ?
今の日本の成人病も、自然に発生したのではないのですね。
為るべくしてなった、ともいえるのです。
余りにも、私たち一般庶民は、無知過ぎたのです。
そして、日本では年寄りは、誰でもが、成人病にかかってしまうという「神話」が出来てしまったのです。
いえ、信じ込まされてしまったのです。
でも、本当に、そうでしょうか?
と問い直すのが、今回の『無病法―極少食の威力』なのではないでしょうか?
日本人の伝統食が人類にとっての、理想的な食事というのも、ただ単に食べるコトだけが理想的なのではないのです。
日本人の自然い対するモノの考え方というか、意識の持ち方が、西欧の人々とはちょっと違っていたのでしょう。
この人間の身体は、自分のモノではなくて、神様からの借り物であるこということを知っていた人類だったのでしょう。
だから、縄文時代から大切に、大切に、扱ってきたのでしょうね。
そして、あの世に還るトキには、キッチリと健康体で、お返ししたのでしょう。
だから、長生きする健康的なお年寄りは、それだけで尊敬されたのです。
今でも、それを実行しているお年寄りはたくさんいます。
そういう人たちをもっと、尊敬しなければいけないと思います。
そして、日本人として生まれたからには、人類の繁栄に貢献するべく、日本の伝統食を世界に広める役目を、独り一人が担わなくてはなりません。
そのために、この『無病法―極少食の威力』は全ての日本人に読まれるべき本だと存じます。
とはいっても、現代人の端くれとしては、中々実行するには、並大抵ではありません。
正座とともに、難しい伝統の一つになってしまいました。
でも、たとえ実行できなくても、『無病法―極少食の威力』を意識するだけでも、意識は変化すると信じております。