心のお薬になる本(41)『プチうつ症候群の正しい理解と知識』下園壮太/著
この(41)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(41)
◆『プチうつ症候群の正しい理解と知識』下園壮太/著
『プチうつ症候群の正しい理解と知識』著、「心のお薬になる本(40)」の著者下園壮太氏は、珍しくも自衛隊のメンタルヘルスの教官でもあり、また、陸上自衛隊衛生学校での教官もされているそうです。
佐世保の女子高校生の事件の後、子どもに心の動揺が広まっております。
全学校に精神科医を配置するような方向に、向かっていますが、精神科医を登用するというコトは、薬を子供たちにばらなくというコトでもあります。
本当に、精神科医で、子どもたちの心の不安を防ぐことが、可能なのでしょうか?
私は、反対に、益々、精神を病む子どもが蔓延すると思います。
心療内科医も、心理カウンセラーも、精神科医の意見を無視できません。
この世界では、精神科医が絶対なのです。
現に、認知行動療法では、精神科医のカウンセリングのみに、保険適用がきく仕組みになっており、現実的には、儲からない認知行動療法を行う精神科医は少なく、結局、患者は保険治療を受けることはできません。
以前に、大学院まで出た療法心理士が、仕事がないと、癒しイベントで、石を販売しているのを見かけましたが、それほど、心の病の現場では、精神科医の独壇場の場になりつつあります。
今回ご紹介するこの本は、『プチうつ症候群の正しい理解と知識』ですが、この著者下園壮太は、心理カウンセラーですが、とってもユニークな経歴の持ち主です。
下園氏の経歴には、陸上自衛隊の心理カウンセラー。1959年鹿児島生まれ。陸上自衛隊初の「心理幹部」として数多くのカウンセリング経験をもつ。現在は陸上自衛隊衛生学校にてメンタルヘルス、カウンセリングなどの教育にあたっている。とあります。
学問に凝り固まった技法や療法だけでクライエントの心に添わないカウンセラーが多い中、下園氏は実践に強く、クライエントにとっては、理想のカウンセラーだと存じます。
自分はうつではないかとお悩みの方や、病院に行くのは怖い方や、カウンセリングを受けるのも面倒くさい方等に、この本は、きっと、心のモヤモヤを解消してくれる本でしょう。
また、他にも色々な著書を出されておられますので、何か、心に悩みをお持ちの方や、すでに、心の病気で、お薬を服用されている方は、一度、下園氏の本を手に取られてはいかがでしょうか?
こういう良心的な心理カウンセラーが、ドンドン活躍されることを望みます。
でも、活躍するといっても、マスコミの寵児になって、舞い上がってしまわないようにお願いします。