ことわざカウンセリング(10)「気は心」
この(10)「ことわざカウンセリング」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★ことわざカウンセリング(10)
◆「気は心」
ことわざは、日本人の民族性をあらわす言葉だと思います。
というか、日本人にしかわからない、理解できない言葉なのかもしれません。
でも、もはや、若い人々の間でも、理解できないのではないでしょうか?
日本語を疎かにした結果、日本人の心を忘れてしまった日本人が、今、心の病いを患っているのでしょうか?
だったら、心の病いは、「日本語」を研究すれば、取り戻せるのではないでしょうか?
いくら、西洋式の医学や医療を学んでも、人間の心の病いは、治せないのでは?
そういう意味で、この「気は心」ということわざも、とっても、意味が深いと思います。
●「気は心」
わずかでも、人に尽くしたと思えば、気がすむこと。すこしであっても、誠意のあるしるしを出す。「故事ことわざ事典」守随憲治監修(新文学書房)
人に尽くしたい、人にむくいたいという、誠意の一端を示す気持という意。物を贈ったり、返礼をしたりする時、とても十分ではないが、これも私の誠意を示したいと思っている気持のあらわれですから、どうぞお受け取り下さいというように使う。「印ばかり」「粗品」「寸志」などは童謡の意を持つ。「ことわざ格言集」寺川嘉喜四男(光文書院)
「気」を、広辞苑より引いてみますと、
●「気」
(1)天地間を観たし、宇宙を構成する基本と考えられるもの。また、その動き。①風雨・寒暑などの自然現象。「気象・気候・天気」②一五日または一六日間を一期とする呼び方。三分して、その一つを候と呼ぶ。③万物が生ずる根元。(2)生命の原動力となる勢い。活力の源。(3)心の動き・状態・働きを包括的に表す語。ただし、この語が用いられる個々の文脈において、心のどの面に重点を置くかは様々である。①〈全般的に見て〉精神。②事に触れて働く心の端々。③持ち続けている精神の傾向。人がら。④ある事をしようとする心の働き。つもり。⑤ある事をしようとして、それに引かれる心。関心。⑥根気。⑦あれこれと考える心。⑧感情。(4)はっきりとは見えなくても、その場を包み、その場に漂うと感ぜられるもの。①空気。大気。②水蒸気などのように空中にたつもの。け。③あたりにみなぎる感じ。④呼吸。いきづかい。(5)その物本来の性質を形作るような要素。特有の香や味。け。
と出てきます。
「気」と言っても、色々あり、これが日本語の日本語たるゆえんでしょう。
それは、漢字が影響して、わかった「気」になっているんですが、殆ど、正確には把握できていない。
何となく雰囲気でつかんでいるんですね。日本人って…。
それでも何となく意思の疎通は叶うものです。
「以心伝心」っていうモノ。
日本人には、完璧な日本語が神様から授かったので、あまり、体で表現しなくても良かったのです。
それと反対に、西欧の人達の話す言葉は完全なものでなかったので、身ぶり手ぶりを交えないと相手に通じなかったのだそうです。
言葉も、きっちり発音すると全部「母音」が入っているので、相手に心地よく響くのだそうです。言霊として…。
決して、巻き舌はダメですよ、あれば動物の舌を連想させるのでいけません。
日本人の日本語は、全人類の言語なのでしょう。
尊敬語や謙譲語がある言葉なんて、高度な証拠です。
下等な人間には、使いこなせないのです。
今の日本人も段々に、使いこなせなくなるようですね。
何万年も前から生きてきた日本の>原住民の意識は今も、健全なりと信じたい。
2千年やそこらでは、変わらないと信じたい。
それは、私たちがしゃべる日本語がなくならない限り、生き続けるでしょう。
そういう意味で、この「気は心」も、若い世代に、きっちり伝えたい言葉です。
それを伝える役目は、母親であるお母さんです。
学校の先生ではありません。
日本の女性であるお母さんなのです。
だから、女性がダメになると国は滅びると言われる所以です。
この「気は心」を後世に残しましょう。
それが、日本人の使命でしょうか?
他にもいっぱい、いっぱい、ありますね。
他国の人に指摘される前に、日本人が日本語の良さを意識しましょう。