心のお薬になる本(67)『学問のすすめ』福沢諭吉著/現代語訳:奥野宣之(いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ①)
この(67)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(67)
◆『学問のすすめ』福沢諭吉著/現代語訳:奥野宣之(いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ①)
この『学問のすすめ』は、本の表紙に「全文をとことん読みやすくしました!148分で読めます(20代30代10人平均値)」とあります。
が、私は決して、148分では読めませんでした。
やっぱり、年を取ると平均値に劣るんでしょうかね~。いえいえ、年のせいではないと思います。
もともと、私は、本は、じっくり、ゆっくり、読むようなクセが付いているのと、人一倍、理解力が遅いのかもしれません。
という意味は、やっぱり、頭が悪いんですね~。
だから、148分で読めない、自分は、やっぱり理解力がなくて、頭は鈍いのでは、とちょっと、ショックでした…。
でも、そういうコトを気にしなければ、この本は、私にとっては、ちょっと、新鮮さも感じました。
福沢諭吉って、あまりイメージはなくて、あの有名な「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」を唱えた平等意識の強いお偉い人、という印象しかありませんでした。
ただ、タイトルの『学問のすすめ』には、何が一度は読んでみたいという気持ちもあったように感じます。
読後の感想は、彼はやはり、西洋に何度も行った経験があるだけに、普通の日本人らしくない、考えの持ち主でした…。
このタイトルの「学問」とは、「難しい感じを覚えたリ、読みにくい古典を読んだり、和歌を味わったり、詩を作ったりと、実利につながらない「文学」だけのことをいうのではありません」とあり、ここでいう「学問」とは、「人間の暮らし、日常生活の役に立つ実学」などをいうのでしょう。
ただ、彼の考えは、ちょっと、合理的過ぎて、普通の日本人である私には、ついていきにくいところもありました。
例えば、些末ではありますが、「赤穂浪士の勘違いぶり」などを批判している点などでしょうか…。
とにかく、日本人的情緒というか日本的魂というか、彼は、それがあまりにも合理的すぎで、現代に生きる人間(私)でも、考えの古さを思い知らされる本ではありました。
だからこそ、いまの若い人には、是非お読み頂きたい、貴重な一冊ではありますが…。
また、もっと福沢諭吉の思想の一端を知りたければ、『福沢諭吉の日本皇室[帝室論・尊皇論]現代語訳(原文総ルビ付き)』がよいのではないでしょうか?
福沢諭吉は、皇室とは、「帝室(皇室)は政治社外のものなり」と喝破して、この視点から皇室の在り方を論じた「帝室論」「尊王論」は、彼の本質を射抜く洞察力と先見の明が遺憾なく発揮されている…。
この本を読むと西洋びいきであると言われた彼の本当の思想が読み取れて、私はちょっと目から鱗でした…。
是非、この本もオススメいたします。
先の『学問のすすめ』を含む(いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ①)は、日本人の思想を見直す意味でも、改めて確認する意味においても、是非、日本人として、読んでおきたいシリーズではないかと、感じております。
私は、⑰の「葉隠」まで買いましたが、全部読むには、長い時間がかかると思っていますが、一冊一冊、心を込めて読みこなしていきたいと思っております。日本人で良かったと感じている今日この頃ではございます。
ありがとうございます!
笑顔で!
大丈夫!
幸せです! と、唱えましょう。