心のお薬になる本(66)『欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」』奥野昌子/著&その他
この(66)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(66)
◆『欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」』奥野昌子著/著&その他
世の中に「糖質制限」や「糖質オフ」というコトバが流行り出して、早やひと昔になろうとしています。
日本人であるならば、この「糖質」という言葉は見過ごすことはできません。なぜならば、この「糖質」は日本人の主食である「お米」の「炭水化物」と大きく関わっているからなのですね。
だから、私たち日本人は、「糖質制限」や「糖質オフ」と言われると、即、「ご飯」を減らすコトと勘違いしてしまいがちですが、でも、本当に、「炭水化物」のご飯が「糖質過剰」の「真犯人」なのでしょうか?
私は以前から、これに、疑問に感じておりまして、いつか、じっくりとこの「疑問」と向き合いたいと考えておりました。
そこで、今日は、それに関連した三冊の本をご紹介します。
まずは、①『50歳を過ぎたら粗食はやめなさい!「低栄養」が老化を早める』新開省二著(東京都健康長寿医療センター研究所、研究部長、医学博士)
次に、②『世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」』幕内秀夫著(東京農業大学栄養学科卒業、管理栄養士フーズ&ヘルス研究所主宰)。
最後は、このブログのタイトルにもある③『欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」』奥野昌子著(内科医、医学博士、京都大学大学院医学研究科修了)。
これらの本の著者さんたちは、それぞれの違う立場で「持論」を唱えられておられますが、比較するには判りやすいので、今回は、この著者さんたちの三冊の本を読み比べてみました。さらに、他の本もいろいろ読ませて頂きました。
そして、私の読後感ですが、この世には、100%完全に、これが「正」という本は、ないように感じました。いえ、というよりも、100%完全に「偽」という本も、ないように感じます。それぞれに共感するトコロも多々あり、また、反発するトコロもあり、という感じでした…。やはり、この世には、いえ、人間智で考える「モノコト」には、完全無敵なる「真実」は存在しないのではないでしょうか?
ただ短絡的に、「ご飯」を減らせば、「糖質制限」になるかというと、そんな簡単な話ではないようです。「糖質」って、「ご飯」や「パン」だけでしょうか? 「糖質」って、お酒や甘いモノなど、もっといろいろあるのではないでしょうか? なぜ、主食以外のアルコール類や清涼飲料水や、ケーキや菓子などには、もっと「控えなさい」と言わないのでしょうか? なぜ、「ご飯」だけが、悪者にされるのでしょうか?
確かに、「糖質」も取りすぎはいけませんが、しかし「脂質」である「油」も、「脂質制限」や「脂質オフ」を言わないと、なんか片手落ちのような気がしてなりません。オリーブ油やえごま油やアマニ油なども、体に良いともてはやされているようですが、わざわざ「体に良い油」と言うのは、かえって怪しいのでは? だったら「体に悪い油がある」ということの「証し」てあり、それらのほうは、あまり問題にされません…。バターよりもマーガリンのほうが悪いよう…。マーガリンやサラダ油ももう一度、見直すべきでしょうね…。
また、「糖質」といっても、②の幕内氏は、「糖質」には二種類の「複合糖質」と「精製糖質」があり、「脂質」にも同じように二種類あると言われ、その中でも、特に、「精製糖質」や「精製脂質」のほうが問題であると指摘されていますが、イタク納得します。ただ、粗食といっても、日本食や和食は、やっぱり、手間とお金がかかりますし、「糖質」よりももっと怖いのは、お米や野菜の「農薬汚染」でしょうね…。野菜や果物の「皮」を食べるのは、ちょっと怖い!
また、①の新開氏は、「高齢者の問題点は「食」にはじまり、「食」で終わる」と書かれていますが、ナルホドと感じます。私も、最近は、やはり、食べること以外に、情熱を燃やすことも薄れてきたような、そんなオントシになりましたので、クワバラ、クワバラ…。しかし、「肉」が良いと言われても、昔のような「狩猟」で捕らえた動物の肉を食べるのではないので、ちょっと恐い…。やはり、どういう環境で動物が飼育されているかがわからないので、以前の「狂牛病」もいつの間にか「喉元過ぎれば熱さを忘れる」でしょうか。
ゆえに、私には、③の奥田氏が、一番、知りたかった情報でした。なんせ、私は、日本人の「本質」と「使命」を探る心理カウンセラーですので、彼女の「日本人の体質」というタイトルに、イタク、興味をそそられたようです。
奥田氏によると、「はじめに」では、「①骨を強くするために牛乳や乳製品をつとめて摂取している。②筋肉をつけて基礎代謝を上げるため、ジムに通い始めた。③糖尿病予防やダイエットのために炭水化物(糖質)をひかえている。じつは、すべて間違いです。正確に言うと欧米人には有効でも、日本人には効果が期待できません。」と書かれていて、①牛乳嫌い、②過激な運動やマラソン嫌い、③ご飯大好き人間の、私にとっては、もう一気にというか、スムーズに、この本が「心」に入って、ス~ッと読めたんですね。
さらに、日本人が、「オリーブ油を使い過ぎると生活習慣病に」や「赤ワインは害のほうが多い?」や「ヨーグルトを毎日食べると食物アレルギーが発症することも」などは、私が常日頃、感じていたようなことが書かれているので、もう、ビックリ! しかし、この本には、だったらどうするかという「解決策」ははっきりとは書かれていないので、もっと知りたい人は、奥田氏の他の著書も読まれるといいでしょう。
そして、気づいたコトは、「ご飯」以外の「糖質」や「脂質」などを問題にできない仕組みに、この日本は、もはやがんじがらめになってしまっているのですね。
マスコミでもよく「健康」や「食べ物」がテーマになりますが、所詮、民放で放送されていれば、それらに関した「大手企業」が困ることは、決して言えないでしょう。まして、CMのスポンサーになっていれば、尚更でしょう。
それの筆頭が、清涼飲料水や、アルコール類。そして、菓子類。それだけでも、どんなにたくさんの「大企業」がひしめいているのでしょう。もしも、これらの「商品」を買わなかったら、飲まなかったら、食べなかったら、絶対に「糖質制限」なんてコトにはなっていなかったでしょうね。というよりも、そもそも「糖質制限」という言葉もできなかったでしょうね。それが証拠に、至るところに点在する「自動販売機」の数々…。
私たち昔の日本人は、小さい時から、飲料は「緑茶」や「麦茶」で過ごし、おやつはせいぜい、さつまいもや団子やおせんべいであり、主食である「ご飯」をしっかり食べていたのですね。①幕内氏の本にも、宮沢賢治の有名な「雨ニモマケズ」には、「一日に玄米四合ト/味噌ト少シノ野菜ヲタベ 米四合というと、茶碗で約十二杯分。これを三食に分けると、一食で四杯も食べていたことになるます。糖質制限をすすめる人たちから見たら、「とんでもない不健康な食事」だということになるかもしれません。それでも当時、肥満や糖尿病に悩まされる人は、今とはくらべものにならないほど少なかったののです。」と…。
ただ、問題は、今は玄米ではなくて、白米で、それも農薬まみれのシロモノなので、それを考慮にいれないとダメでしょうね…。モノを発信する人は、作る側や提供する側と、それを買う側や、使う側との立場が違えば、発信する情報や、応援する情報も、自ずから、変わってくると思います。
と、いろんな思いが交錯しますが、それぞれが違う立場で、声を大にしてまともなコトを言えば言うほど、見えないバッシングにさらされそうです。それに反論するエネルギーも失せるほどに、世の中は、混沌としています。
でも、ネットが出てきてからは、色んな情報を、自分の目で選択できるようにもなっているので、こういう色んな情報(本)が出るというコト事態は、本当は、「良きコト」なのでしょう。氾濫する情報だからこそ、一人ひとりの選ぶ「資質」が問われるのですね。「脂質」ではないですよ、「資質」ですよ。情報に規制をかけられると、昔の「戦争突入」のように、間違った方向に進むやもしれませんので、これはこれで、いいのでしょう。
たとえ、情報が氾濫しても、賢い目を持つ国民であれば、なんら心配するには及ばない? それには、自分の「心」と「体」に聞けば、自ずから「答え」はかえってくるというのものでしょうね。
なぜならば、現在の「自分」が健康であれば、今の自分の体を作った「食べ方」や「考え方」に一番近い「情報(本)」は、一体、どれだろうという目線で選べばいいだけなのですから…。そして、もし、それでも「答え」が見つからない場合は、自分で自分の「持論」を作って、自分だけが黙って、秘かに、実践すればいいのですから…。
ただ、私は、「心」をケアする職業でして、「心」は「体」と密接に繋がっていますので、信用できる「体」の情報も、必要なのですね。
そういう意味で、私自身が、れっきとした日本人なので、今回は、③の奥野昌子氏の本が、とても参考になりました。奥田氏は、「おわりに」で、「日本人である自分の体質を知り、体の声に耳をかたむけて正しい努力を続ければ、病気を遠ざけて、健康にうちに天寿をまっとうすることができます。」とあり、私は、この「体質を知る」という言葉にイタク心を動かさてたのですね。
要するに、奥田氏の、日本人の「体質」を知ると言う意味は、私がカウンセリングで唱える、日本人の「本質」、自分の「本質」を知ることにも繋がり、ゆえに、「体」を知ることは、「心」を知ることになる…。
みなさんも、一人の、一つの「説」や「論」に拘らず、大きな視野にたって、いろんな方向から、その「疑問」を追求されると、それが、自分の「自信」に繋がりますよ。
その場合は、その人自身を批判、批評するのではなく、まず、その本の「内容」や、その「説」を冷静に、真摯に、本当に「理」に適っているのか、精査されることをお願いいたします。
だから、私は、今回の、新開省二氏にも幕内秀夫氏にも奥野昌子氏にも、何の利害関係もありませんが、それぞれを批判するために、このブログを書いたのでもございません。だから、彼等の「説」を信じている人や、他のいろんな人の「説」を信じている人は、このブログは、全く無視してくださいね。その著書に、一人でも信じる人がいれば、その信じる人にとっては、まさに「正」なのですから…。
また、読まれた本などが、ご自分の感じたコトと違っていても、決して、アマゾンなどのコメント欄には、書かないようにしましょうね。どうしてもネット等に書く場合は、必ず「本名」で、書きましょうね。でないと、言葉は「言霊」なので、たとえ「匿名」であっても、神は、いえ直霊は、きっちり「見抜き見通し」ですので、必ずブーメラン」のように、すべてご自分に返ってまいります…。それが「宇宙の仕組み」でしょうか…。日本人ならば、わかるはずですから…。
ありがとうございました。