心のお薬になる本(59)『人間は人を助けるようにできている』服部匡志/著
この(59)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(59)
◆『人間は人を助けるようにできている』服部匡志/著
今日、ご紹介する本は、カンブリア宮殿で紹介された、服部匡志氏の『人間は人を助けるようにできている』です。
テレビで紹介される色々な素晴らしい人はいますが、彼は、「ピカ一」でしょうね。なぜかというと、彼の略歴は、「服部医師は、開業はせずに、どこの大学にも病院にも属さず、フリーの眼科医として、一ヶ月の半分は、東北から九州まで約10ケ所の病院を渡り歩き、診察と手術を行う生活をご自分に強いて、それで得た報酬で、家族を養い、ベトナムでの無償医療ボランティアの費用を稼ぎ出し、ベトナムで無償の医療活動を続けて10年以上」続けておられるのです。さらに、脅威的な事実は、彼は持病の「ヘルニア」を抱えておられるということです。
なぜ、そこまでの苛酷(?)な生き方ができるのでしょうか。また、殆ど、世界で活躍される日本人は、実際の日本の現状に、理不尽さや不満を持ったために、祖国を見限り、世界へと羽ばたかれる人は多く、今回の服部医師も、日本が仕事のしやすい理想の場所であれば、今の彼はあり得なかったと思います。医療界に不満を持ったからこそ、成し遂げられた、勝ち取った、「夢」なのではないでしょうか?
しかし、それでも、ただの現状不満や批判だけでは、そんな前人未到ともいえる、過酷な「行動」は実現不可能であり、その行動に走らせたのには、さらに大きな「意志」があったのです。
それは、父親の「人のために生きろ」の一言であり、「患者は自分の家族」という思いが強いのも父親の影響が大なのです。彼には、その医師免許を取得するまでには、四年間の浪人生活があります。これが普通の医師との「差」であり、心の原点が違うのでは? と感じます。
普通の医師をしていれば、年収何億と稼げる身分でありながら、いえ、普通の医師は稼ぐために医者を目指すのですから、既に、スタート地点から、彼の「生きざま」は違うのです。お金よりも違う価値ある「何か?」を、彼は見つけられたのですから…。そういう希少な人はそうそういないのです。あの舛添都知事に「服部匡志の爪の垢でも煎じて飲め!」と言って指し上げたいですね~。きっと、聞いても「無視」でしょうが…。
私は、人生の若い時に「挫折」を強いられる人は、ナンカ、この世では、神様から「選ばれし人」という思いを持っています。だから、スンナリとは希望の人生を歩ませてはもらえないのです。アッチコッチと挫折を繰り返し、コロコロと転びながら流転を繰り返し、それらの試練を乗り越えて者だけに、与えられる神からの「勲章」が得られるのだと、最近、しっかりと信じられるようになりました。
それは、普通の人間としての「生」でこの世に生まれてこなかった人、たとえば、何らかの「障害」を持つ人や、過酷な「環境」を選ぶ人、劣悪な「挫折」を味わう人等で、あえてこの世の「苦労」を背負って生まれ落ちてきた人々は、当人自らの力で、この世の中を、何らかの「変革」を起こしたくて、この世に出てきたのではないかなあ、と強く強く感じるからなのです。
なぜ、そう感じるかといいますと、私のルームに来られる相談者様の殆どが、そういう挫折にまみれた方々で、「魂」は高いのにも関らず、「自分はダメな人間」と、無意識的にも周囲の洗脳からも、潜在意識に刻印されてしまい、そこから抜け出せず、心の悩みから心の病いへと逃げ込んでしまっていて、必死にあがいている、「ポスト服部匡志」ばかりの方々なのですから…。
そして、自分の「使命」を再認識して、私なりの人生を全うしたく、精進、精進させて頂きたいと念じます。
精進できる環境に感謝!
服部匡志様の「魂」が、益々健康で、使命を達成されることをお祈りいたします。