心のお薬になる本(56)『未来のための日本の処方箋』秋山眞人・矢作直樹/共著
この(56)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(56)
◆『未来のための日本の処方箋』秋山眞人・矢作直樹/共著
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ、よろしくお願い致します。
今年は、大晦日までなんやかやと雑用に終われてしまい、結局、大掃除もできずじまいで、一年がバタバタと去っていってしまいました。
そして、新しい年になったら、ちょっとは落ち着けるかなあと思っていたのですが、なんやかやと、またまた雑用に終われてしまい、今も正月気分はちょっぴりという感じですが、これも忙しい事は良いことだと感謝の念に耐えません。
なぜなら、忙しいとは、「心」が「亡くなる」と書きますが、「亡くなる」とは「無くなる」で、「心」を「無」にすれば、「無い心」は亡くなりようがないので、モノは考えようです。私は、忙しいほうが、とにかく、「幸せ」に感じるんです…。
忙しく働くということは、これも、働くだけの「体」と「心」が、カミから与えて頂いているということなんですね。一生涯現役を目指している者にとっては、本当に感謝、感謝、感謝! 有難いことです。
自分のために使える時間があるよりも、人のために仕える時間があるということが、本当に幸せです。よく人は、やっとこれで自分の人生を自由に生きられるといいますが、一体、自分の人生ってなんでしょうか?
私は、毎日毎日、自分のために生きるというのは、イコール人の為に生きるという実感が伴ってこそ、充実すると思っています。私自身、仕事の為といっても、結局、それは自分の好きな事の為に、やっているんですね。
以前は、カウンセリングは、自分の為であり、ビジネスにするのは、ものすごく抵抗があったのですが、でも、昔、企業向けのセミナーや社員研修をやっていて、気が付けば、プロのカウンセラーになっておりました。いえ、ならせて頂いておりました。それは、やはり、求められるからこその職業であり、人のために仕事をするという職業は、結局、人気商売なのかもしれません。需要と供給が成り立たなければ、いくらカウンセラーと名乗っても、誰も相手にしませんものね。
もっと言えば、需要と供給がなくなる(悩む人がいなくなる)ようにするために、やらなければならないでしょう。それが「一期一会」の一回こっきりのカウンセリングという意味でもあります。リピート客がいないほうが良い仕事なのですね。リピート客がいるというのは、それはとりもなおさず、クライエントにとっては効果がないというカウンセラーなんです。それは医者や病院にも通じるコトなんですね。
人様が幸せに感じてくれてナンボの商売なんですね。
人様が喜んでくれてナンボの商売なんですよね。
ということは、やっぱり、自分も幸せに感じないとダメなんですね。カウンセラーという職業は、いえ、そういう「心」の扱う商売は…。自分が喜んでやってこそ、人にも感化できるのでしょう。でも、カウンセラーになりたい人って、結構、不幸で運の悪い人が多いのです。
本とはまったく関係ない話になってしまいましたが、折角の目出たいお正月なので、新年に相応しい、信念のある本をと選んだのが、今回の『未来のための日本の処方箋』です。
今年も益々ご活躍される異質なお二方、秋山眞人氏と矢作直樹氏の共著です。片やバリバリの霊能者で、片やエリート中のエリート東大の医者。そういう異質なお二方が、真摯に未来の日本を憂いておられます。
お正月になると恒例の、天皇様や皇室の新年の一般参賀がテレビで映りだされますが、本当に、日本人は天皇家の事や皇室全般の事を深く知っている人は、一体、全国民で何人いるのでしょうね。また、色々興味を持つと、皇室の謎も見え隠れしてしまいます。
何かを隠すから暴きたくなるのは人情で、もう少し、オープンにという声も聞こえますが、結局、天皇様って私たちとは「魂」が違うと思うのです。これは、何も最初から「違う」のではなくて、やはり帝王学やしきたりや神道を、個人の自由を犠牲にしてまで修得するからこそ、備わってくるというか、何かが乗り移るというか、そういう雰囲気がいたします。
この本では、そういう日本人として、知るべきことやあるべき姿を判り易く解説くれています。正に、日本人ならば、新年早々読んで、損はない本だと存します。
書かれている内容には、若干「?」という部分もあるのですが、矢作直樹氏は、何か殿上人のお声のような気がして、庶民には届かない感じがするのですが…。
やはり東京大学医学部教授という肩書がモノをいうご身分故か、要するに水戸黄門の「印籠」をお持ち故か…。お人柄は、もう上品でご立派で申し分のない方だと信じて疑いませんが、やはりお医者様ゆえのエリート意識が深層心理に沈殿しているのでしょうか?
医者の仕事とヒーリング等のスピリチュアル的なコトとは、きっちり分けておられるそうですが、それは東大の医者だからこそできる二足の草鞋であって、普通の医者がそういう行為に及んだらやっぱり、それを知ったら患者は激変するのでは? 本来ならば、東大の仕事場でこそ、スピリチュアル的なコトを正々堂々とされることが大事なことであると感じるのですが…。
春日大社の宮司であった、葉室賴昭は、その昔、形成外科医院の医者だった頃、鍼治療か何かははっきり覚えていないのですが、そういう東洋医学を正々堂々と治療に利用されていたことを知って、やっぱり、宮司になる人は違うなあと感心したものです。良いモノは良いとする、その心意気に感じいったのでした…。だから、矢作直樹氏にも同じように望みたいのは酷でしょうか?
それに引き換え、秋山眞人氏のお話は、やっぱり、、彼こそ本物の霊能者だと感じます。そういう意味で、お勧めの本として紹介します。
とにかく、日本人と生まれたからには、日本人のあるべき姿とは? 日本人の精神性とは? 日本の神道や古神道や古事記や天皇やその他諸々の日本文化の事をもう少し真剣に知らないといけないのでは? という今日この頃ですので、それに答えてくれる「初めの一歩」の本だと思います。
心の悩みでお苦しみの方々にも、きっとこの本は、一条の光となるでしょう。なぜならば、この本は、人間の本質や生や死なども取り上げていて、きっとこれを読めば、心が軽くなるでしょう。
本年もどうかよろしくお願いします。