心のお薬になる本(14)『ヨーガに生きる-中村天風と~』おおいみつる/著
この(14)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(14)
◆『ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み』おおいみつる/著
今日も、心のお薬になる本の紹介です。
著者おおいみつる氏は、中村天風の第一のお弟子さんで、愛情を持って中村天風のコトを書かれていますが、ご本人のことは私はあまり存じ上げません。
本を読まれたら、信頼関係溢れる師弟関係が想像できるでしょう。
それは『ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み』おおいみつる著です。
また、それは尊敬する人の紹介でもあります。私は、結構、尊敬する人がいます。
この人も何人かいる中のお一人です。
私は、小さい時から、ヨガ、ヨガと言っていて、大きくなったらヨガの先生になろうと思って、習ってもいたのですが、理想と現実との落差できっぱりやめておりました…。
その後、15年ほど経って、偶然、中村天風のヨガの本を読んで、やっと、納得できたのでした…。
中村天風は哲人と言われていますが、それは、インドの聖者カリアッパ師との出会いがあったからでした。
私は、この『ヨーガに生きる』で、ヨガにも、色々なヨガがあって、正統な家柄の出身でないと殆ど、核心的なコトは伝授されないということを知りました。
見世物のようなヨガやアシュラムで修行するヨガ、あるいは外国人に教えたりするヨガは、どうも真のヨガではないようです。要するに本物ではない、と…。
それだけ、インドでは、ヨガとは、由緒あるモノなのでしょう。
現在はそれほど厳しくはないでしょうが…。
それを知って、ホッと安心した記憶があります。
と同時に、正統なヨガの真髄は、普通のインド人でも学ぶことができないのに、日本人が学べるはずはないと、きっぱり諦めました…。
最後の最後の「芯」となるものは、決して、普通一般社会には、流れないのではないでしょうか。
なんか、清々しい気分になったことを覚えています。
それから、中村天風の「天風会」に入りましたが、残念ながら、その時には、天風先生は既に亡くなられていて、やっぱり、ここでも真のヨガに接することはできませんでした…。
でも、先生の教えは、その当時、花園大学を辞めて、禅や仏教に幻滅を感じていた私にとっては、満足のいく「真理」ではありましたが…。
ただ、頭では理解していても、「意識」というか心の平安を得るには、なかなか実践は難しいと感じておりました。
やっぱり、その会に、その人本人がいないということが、大黒柱がいないというか、虚しいというか、エネルギーがないというか、自然に疎遠になっていきました…。
だから、私のような、ひとところでは、満足できない人間にとっては、次から次に理想を求めて彷徨い歩くのですが、今では、そういうチャレンジ精神というか一匹狼的精神があったからこそ、ここまで来れたという感慨もあります。
それらのどれをとっても、決してムダだったというモノは何一つありません。
どれも私にとっては、その時、必要な宝物のような経験だったのです。
誰にでもそれ以前に、素晴らしい出会いがあるのでしょう。
だから、感じ方も、捉え方も、違っていて良いと思っております。
そういう意味で、この「中村天風」は、私にとって、ヨガから一歩前進させてくれる大きな存在にとなりました…。
一旦、これはと信じたら、トコトン、進むけれど、もういいかなと感じれば、潔く引く勇気もいるのですね~。
人間には、潮時ってあるのですね。でないと、進歩はないと思っています。
真理は一つの道だけではない。至るルートは人間の数だけあるのですね。
私にとって、天風先生の関連の本では、『ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み』が、他のどんな難しい本よりも、大切な本となりました。
まず、とっつきは、一番簡単なやさしいものから挑戦する、これもコツでしょうか。
ありがとうございます!
笑顔で!
大丈夫!
幸せです! と、唱えましょう。