心のお薬になる本(11)『白隠禅師座禅和讃』牛込覚心/著
この(11)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(11)
◆『白隠禅師座禅和讃』牛込覚心/著
この著者、牛込覚心氏は、本名は牛込記で、漫画原作者でもありペンネームは牛次郎(ぎゅうじろう)と言います。
僧侶や小説家や作曲家や建築家の顔も持ちます。
どん底の時に、命を救う言葉とは?
今日は、私が、昔昔、どん底の精神状態だったときに、巡りあった、「言葉」を紹介します。
私はこの「言葉」で、花園大学の仏教禅学科に社会人入学まで、果たしたのです。
諸々の理由で退学してしまいましたが…。
でも、この「言葉」に巡り会って、本当に良かったと、思っています。人間として生き返ったのですから…。
その「ことば」とは、『白隠禅師座禅和讃』の中のことば、「衆生本来仏なり」!(人間はもともと仏です)
私は、これを、ある小さな本屋で見つけ、感激のあまり、その場で涙を流してしまいました。
それほど、心が揺さぶられたのです。
●白隠禅師座禅和讃
「衆生本来仏なり 水と氷のごとくにて
水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし
衆生近きを知らずして 遠く求むるはかなさよ
譬へば水の中に居て 渇を叫ぶがごときなり
長者の家の子となりて 貧里に迷ふに異ならず
六趣輪廻の因縁は 己が愚痴の闇路なり
闇路に闇路を踏みそへて いつか生死をはなるべき
夫れ摩訶衍の禅定は 賞嘆するに余りあり
布施や持戒の諸波羅蜜 念仏 懺悔 修行等
其の品多き諸善行 皆此のうちに帰するなり
一座の功を成す人も 積みし無量の罪ほろぶ
悪趣いづくにありぬべき 浄土即ち遠からず
辱くも此の法を 一たび耳に触るるとき
讃嘆随喜する人は 福を得ること限りなし
いはんや自ら廻向して 直に自性を証すれば
自性即ち無性にて すでに戯論を離れたり
因果一如の門ひらけ 無二無三の道直し
無相の相を相として 往くも帰るも余所ならず
無念の念を念として 謡ふも舞ふも法の声
三昧無礙の空ひろく 四智円明の月さえん
此の時何をか求むべき 寂滅現前するゆえに
当処即ち蓮華国 此の身即ち仏なり」
また、 白隠禅師は、ノイローゼ(禅病)に陥って、白幽という仙人に「内観法」や「軟酥の法」を教わり、回復されたようです。
私も、この「内観法」や「軟酥の法」は、本当にありがたかった。
これが縁で、その後、吉本伊信の内観法(内観療法)をみっちり、勉強しました…。
私が、日本人には、日本人の療法が向くというのは、体験的、経験的な、根拠になっているからなんですね。
そして、もうひとつ、生きる上で大切なことばとは、「覚悟して生きる」、と言うことではないでしょうか。
「覚悟」、これが必要です。精神的に悩む人には、これが一番!
そうすると、迷いや雑念や執着がなくなるのですね。
単純なんですね。根が…。
人間って、案外、単純なのかもしれません。
だから、単純に生きるほうが楽に生きられるのかもしれません。
還暦を過ぎて、悟ることができました…。赤ちゃん還りなのかも…。
単純に生きるということは、なによりも「良心」が喜ぶんですね~。
覚悟するということは、「悟」ることを「覚」える。
あるいは、「覚」えて、「悟」る。
私は、単純に、「決めて、悟る」、ことかなあと感じています。
私のところに来られる相談者は、みんな、若き日の悩める「私」なんですね。
だから、「覚悟」して頂き、5時間で1回きりを、実行しています。
●覚悟
意味は、【物事の道理をはっとさとる。過去のあやまちなどの意味を深くさとる。はっと気づいて自覚する。目覚める。好ましくない状態になることを知り、あきらめて決心すること。】
人間、覚悟して生きているかどうか、その人の波動で分かりますよね。
私の心理カウンセラーとしての役目は、相談者様のどん底の心を救える、「白隠禅師坐禅和讃」の「ことば」みたいなモノを伝えられれば、と念じております。
※注)私が悩める時に手にした本は、どの本なのか忘れてしまい、「白隠禅師坐禅和讃」だけが心に残っているのです。 紹介の本は、『生と死の「白隠禅師坐禅和讃」』牛込覚心 (著)ですが、「白隠禅師坐禅和讃」をテーマにした本は色々ありますので、気にいったものをお読みくださいね。
ありがとうございます!
笑顔で!
大丈夫!
幸せです! と、唱えましょう。