心のお薬になる本(9)『日本人の脳』角田忠信/著
この(9)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(9)
◆『日本人の脳』と『脳の発見』角田忠信/著
今日は、日本人としてぜひ、読んでほしい本の紹介です。特に、日本語を話す日本人でない方々に…。それは角田忠信氏の、『日本人の脳』と『脳の発見』。
角田忠信氏は、元東京医科歯科大学名誉教授でした。角田氏は、もともと歯科医師で歯科大学医学博士。翻訳本を鵜呑みにする専門家たちは、色々な反論、批判をされていますが…。しかし、全く無視できないところにこの本の凄さがあると信じます。
特に、角田教授の著書の中でも、『脳の発見』(大修館書店)は、第18回(1986年)日本文学大賞の学芸部門で受賞になりました。同時にNHK取材班の 『21世紀は警告する』1~6も受賞されていて、ダブル受賞でした。その時の選考委員は、安部公房、高坂正堯、司馬遼太郎、柳田邦男、山本七平、といったそうそうたるメンバーですが、専門の学者の間では無視にちかい状態だったのではないでしょうか?
この角田教授の研究は、湯川秀樹博士からも激励されたようですが、脳の専門家や言語学者たちには門外漢として殆ど無視されたようです。しかし、『サイエンス』元編集長で江戸川大学名誉教授の餌取章男氏や、日本の伝統音楽研究で知られる東京芸大教授の小泉文夫氏や、英語学者で評論家の渡部昇一氏などとも対談され、共感を得られています。
角田先生の『脳の発見』(大修館書店)のあとがきに、
「数年前に言語学の指導的立場にいる方に、言語学とは所詮ファッションであって、欧米の新しいことを消化して紹介するのが本道でオリジナルなことを研究すると損をするといわれたことがあった。それが今でも日本の社会科学に限らず諸科学の姿勢であるかもしれない。」と書かれています。
独創的なオリジナリティーは、日本では、外国人が認めないものは、一切ダメという姿勢です。
外国人に対する劣等感の現れでしょうか。
しかし、専門外の先生がたは、組織のしがらみも防衛本能も保身の精神もないぶん、素直に感じたことを発表されるので、事実をついている場合も多く、そこが大衆から指示される所以でしょう。この角田説を信じれば、日本人は日頃から殆ど左脳型なので、日本人が英語をやると益々左脳をこき使うことになり、強いては日本人独特のユニークな「発想力」がなくなるかもしれません。
角田説によれば、日本人とは、「日本語を話す人」という定義なので、日本人でも外国暮らしで、日本語を話さない人は、日本人ではなく、また、外国人でも、日本に住んで日本語を話せば、れっきとした「日本人」なんだそうです。特異な「日本語」を日常語として、話すかどうかが、「日本人」であるかどうか、なんですって! それほど「日本語」って特殊なんですって! 他の言語と違うんですって! 一番高度な言語なんですって!
日本人とは、この日本に生きて、住んで、生活していて、日本語を使用しているのであれば、全て「日本人」だそうです。たとえ、絶対、認めたくないといっても…。それが嫌であれば、「日本語」を使っていては、ダメなのです。でないと、アイディンティティーが壊れる。良心がなくなる。また、嫌々喋っては、言語の神様にも嫌われる。どんな、理由であっても。運からも見放される。まして、日本は言葉、言霊。言葉に「命」が宿っています。信じる、信じないは、勝手でしょうが…。
フランスも、ドイツも、イタリアも、母国語を大事にしています。英語を喋れない要人は、多い! そして、別に卑下していない!堂々としている。
アイディンティティーを培うのは、母国語しかないのです。いくら日本が嫌いだからといって、一般の日本人にまで、日本を嫌うように仕向けては、いけないのです。この日本の土地で生きている限りは…。宇宙の摂理に反するのです。
だから、日本人は、小さい時から、日本語をきっちり学んで、それから英語を勉強する。それでも、決して遅くはないのです。学びたい人は、学ぶ、のです。英語よりも、「道徳」が大事。
どこの国の子どもを見ても、喋れるようになるのは、母親からの口移しからの会話であって、決して文法なんかではない! それを、しっかり、把握できないと、またまた、無駄の上塗り!10年間も勉強してきて、殆どの日本人が、喋れない、英語教育って!
日本に住んで、この国の言葉を話しているという事実に、もっと、重きを置かなくては!それが、自然の摂理なのです。国の神様、土地の神様、に申し訳ないのですよ。日本国籍を名乗りながら、日本を滅亡させたいと思っている人たちに、ぜひ、角田忠信氏の『日本人の脳』を読んでほしい。決して、血や民族の問題ではないのです。どんな言語を喋って、生活して、生きているか、が問題なのです。同じ日本人なのです。そして、この日本国を、来る災いから守るのです。同じこの国、この土地、そして、同じ日本語を話す同士として…。
ありがとうございます!
笑顔で!
大丈夫!
幸せです! と、唱えましょう。