直観ひとりごと(91)二つのニュースに見る、日本の価値とは?
この(91)「直観ひとりごと」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★直観ひとりごと(91)
◆二つのニュースに見る、日本の価値とは?
富士山が世界文化遺産にとうとう登録されました…。以前には、世界自然遺産では失敗したそうです。
今回は、文化遺産での登録だという。私など、日本人の感覚としては、富士山は自然遺産と思うのですが、自然としての価値は無いのでしょうか?
自然の価値が無く、文化の価値がある山ってどういう山?
これって、やっぱり人間の都合で決定されたのでしょうか?
富士山はユネスコに登録されても、されなくても、私たち日本人には、「魂」の山なのだ。
それを外人にあれこれ選択されたくないという気持ちは強い。
もしも、今回落ちていれば、日本政府はどうしたでしょうか?
いっそ、今回は、登録落ちしたほうが、日本人としてはもっともっと、富士山を大切にする気持が湧いたのかもしれません。
今回の遺産登録は、アベノミクス効果が働いたのかもしれません。
また、日本は寄付などで大判振る舞いをしてくれそうだという思惑で…。
ただ、今回は今までの日本とは違って、ユネスコの言いなりにはならなかった点が、評価したいです。
三保の松原を削除しなかったという点で、今までの日本とは何かが違う?
言いなりになっていれば、喩え富士山が登録されても、日本人は不満が残ったことでしょう。
そういう意味では、少しずつ、日本の姿勢が変わってきている…。
なにはともあれ、それは良いことなのでしょう。
そういう意味では、西洋文化圏主導の今回の世界文化遺産登録には、ロビー活動の賜物でしょう。
でも、ロビー活動をしないといけないと言う点で、何か違和感を覚えます。
他国の委員会の人々は、どれだけ、そこの文化を知っていたと言えるのでしょうか?
委員らへのロビー活動の結果、三保の松原も入ったということは、そもそも委員の人々に説明しないといけないという行為が、この仕組みの無理、矛盾があるのでしょう。
ロビー活動のできない国々にとっては、本当に罪なことですね。
今回の選に漏れた他の文化遺産に対して、同情を禁じ得えません。
「文化や「自然」って、そもそも人間が審査するって、何かおかしいと思いませんか?
何か、不遜な気がしてなりません。
人間の驕りというか…。
神を冒涜するというか…。
そう感じているのは私だけではないと信じます。
これからの富士山ですが、世界中から登山客が殺到することにも懸念が…。
もろ手をあげて賛成するには、富士山はあまりにもごみ処理では問題を残しています。
一体、だれがきちんと管理するのでしょうか?
富士山は、「登るよりも見る山」だと、以前に何かの本で読んだことがありますが、ますます心ない人々に踏みにじらそうで、日本人としては、素直には喜べませんが…。
富士山は、日本人の魂の山で、良かったのでは?
商売やビジネス的には、登録は善でしょうが、その分失うモノも多いのでは?
そこまで考えて、今後の富士山を見守って行きたいと思います。
世界遺産に登録されたお蔭で、かえって、価値がなくなる危険性もあるでしょう。
それほど、世界全体で人間の質が低下していますので…。
これとは別に、日本を称えるニュースで、埋もれていたニュースを発見しました。
それは、2013.6/20の産経ニュースのmsnで、日本人として嬉しい記事でした。
その記事は【成功の極意は「日本企業に学べ」 Evernote CEO、日米の企業文化を融合】というタイトルです。
話題の主は、全世界5,000万人のユーザーが使うクラウドメモサービス「Evernote」。CEOのフィル・リービンという人です。
彼は、大企業に買収されることを狙わないスタートアップとして同社を経営している、そうです。
彼の「100年続くスタートアップ」という戦略のアイデアを思いついたのは、ある日本企業を知ったからだそうです。
その会社とは、「(株)内田洋行」という商社→で、1910年(明治43年)に南満州鉄道に勤めていた内田小太郎が中国の大連で事務機を取り扱う貿易商を営んだのが始まりだそうです。
フィル・リービンは、内田洋行を訪れたとき、その円形のスタイリッシュな展示スペースを見て感銘を受けたという。スペースの半分には、今までの100年の歴史をたどった会社の沿革が記録され、もう半分には今後のイノベイションを記してくスペースとして空けてあった。それだけ長い間存続できて、それでもまだイノベイションを起こそうとしているその企業文化から、自分自身のアイデアが閃いたそうです。
世界には100年以上続いている会社が3,000社あるそうですが、そのうち2,500社は日本企業なのだそうです。
皆さん、知っていましたか?
世界中で、100年以上の歴史のある会社の6/5が、日本の会社だったなんて、驚きです!
こういうコトは決して、テレビ番組では取り上げないんでしょうね~。
テレビ番組では、今や、世界で活躍する日本人、それも世界の果てで活躍する日本人という番組が当れれば、どこの局も似たか寄ったで、二番煎じ、三番、四番、五番煎じという傾向です。
もうあまり新鮮味や感動はありません。
個人個人を称えるのも良いですが、もう少し、日本人以外のコト、例えば、会社や文化や風習やしきたり等々日本全体を称える番組を徹底的に創って、日本人の誇りを取り戻す努力をしてほしいと思います。
自国をけなし、くさし、おとしめる日本人が多い中、日本国を称えるコトが、日本人としての使命ではないでしょうか?
それは、やっぱり、日本人では無理なのでしょうか?
日本のコトを称えるのは、外国人におまかせ、ですか?
フィル・リービン氏のように…。
世界遺産のように、組織や団体が利害関係のもと評価するのではなく、他国のいち人間が日本の文化やしきたりを評価して下さることに、日本人として、感謝の念に耐えません。
掛け値なしの評価です。
私も、日本の良さを再認識して、また、他国の良さももっと知りたいと感じた、今回の二つのニュースでした。
まあ、何はともあれ、けなされるよりも良いコトなので、
二つのニュースには、感謝、感謝、感謝。
本当にありがとうございます。