感動のカウンセリング!(8)帰化して日本人になったけれど、祖国からは逃げられない…。
この(8)「感動のカウンセリング!」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★感動のカウンセリング!(8)
守秘義務に則りまして、決して相談者様の特定ができないように重々考慮して書かせて頂いております。
◆帰化して日本人になったけれど、祖国からは逃げられない…。
今回の相談者様は、とっても優秀な〇〇で、一見帰化した日本人には見えないほど、日本語も流暢すぎるほど完璧で、それが〇〇の心のネックになっているということが垣間見えたカウンセリングでした。
「心理カウンセラー.COM」のサイトからお問い合わせがあり、私は、この度、帰化した人と始めてカウンセリングすることになりました。
当日までの間、なぜ、元〇〇人が、私の「日本人のための日本的なカウンセリング」とわざわざ銘打っているこのセッションを受けれらるのか、ちょっと解せず、今回は、難しいセッションになるのでは? という思いでした…。
それは、前もって、「相談内容を」とお願いしたのですが、何も書かれていなかったので、その悩みの複雑さというか、書けないというコトにも、やっぱり、という感が致しました。
そして、セッション当日、お見えになられた相談者様は、〇〇人というよりも日本的な方で、もしも、帰化というコトを聞いていなかったならば、日本人としか思えないような、外見上はおっとり、ゆったりとした方でした。
日本語も日本人よりも流暢なくらいに、綺麗な日本語を話されて、〇〇の日本に対する信愛というか、愛情が感じられ、とても嬉しくなり、これでスムーズにセッションが進むと確信したのです。
ただ、3時間というコースだったので、どこまで、相談者様の思いがくみ取れ、納得頂けるのか、時間との戦いになるなあという予感がありました。
そして、セッションが進むにつれて、相談者様の抱えている悩み(〇〇〇とうまくいかない。〇〇〇が嫌い。そんな自分が許せない。〇もかまってくれない。だから〇〇したい等々。)等は、余り問題ではなく、本当の悩みは、別にあったのです。実は、そのほうが深刻だった…。
その深刻な悩みは、相談者様の潜在意識に深く潜んでいて、ご本人ははっきりと具現化できず、日常の子育てや結婚生活の不満にすり替わっていて、そして、自分を否定し、卑下しながらも、しかし、本来のご自分のプライドというか誇りというか、或いは、自信からくる優越感ともまじりあって、ご自分でも説明し難く、日々、悶々とされていたのです。
もともと、〇〇から留学で日本に来るくらいの勉強熱心な、向上心のある方なので、さぞや、〇〇では、周囲からも優秀な人だと見られ、また、ご自分もそう信じておられて、この日本に来られたのでしょう。それから〇〇年、帰化までして、順調である筈の、人生が、何か満たされない、生きるのがしんどい、この思いは、一体何なのだろうという意識に、ダンダンと苛まれだしていって、とうとう、カウンセリングを受ける羽目に…。
というのが、〇〇の、口に言えない、言葉に出せない、まとならない悩みの実態なのではないでしょうか?
優秀な人ほど、一旦、挫折を味わうと、底なし沼に沈んでしまうほどの、恐怖心と絶望感を持つものなので、〇〇の袋小路にはまって、もがけばもがくほど、迷路にさ迷う気持ちが痛いほどわかります。
そして、相談者様に私は言います。「あなたは、〇〇人には珍しく、日本語をちっとも難しいとは感じず、日本語を完璧にモノにして、日本で生きようと決めたのでしょうが、あなたの目指した日本語をモノにするというその行為は、それは〇〇人だから価値があるのであって、日本人が日本語をモノにするのは当たり前であり、何の自慢することではないのです。まして、帰化して日本人として、日本社会で生きるあなたは、もう日本人なのだから、日本語ができても別に特別扱いして貰えませんよ。」と…。
すると相談者様は、「頭ではわかっているが、やはり、納得できない。どんな仕事をしても、自分は〇〇語をしゃべれるので、結局、〇〇と日本の橋渡しや中継ぎのような仕事になり、自分は日本企業の代弁をしないといけないので、〇〇人からはうとまれ、強いては裏切り者呼ばわりまでされる。それが嫌でもう、〇〇人とは関わりたくない。」とまで言われる…。
そして、「もう〇〇には帰りたくないし、〇〇人にも戻りたくない。」と…。相談者様の思いが、痛いほどに突き刺さる。しかし、〇〇籍を捨て、日本籍に変えた〇〇を、祖国の〇〇人から見ると…。
祖国の〇〇や〇〇人から嫌われる〇〇の意識の源は、ご自分から発している意識なのです。ご自分が〇〇人や〇〇を嫌う気持ちがあるから、以心伝心、相手もそれを感じ、その気持ちを反対に、〇〇に返してくるのです。それが、仕事がうまくいかない諸悪の根源、いえ、日常の生活にも影響を及ぼしている原因なのです。
本当は、「真の日本人」になりたい相談者なのです。しかし、現実は、「元〇〇人で帰化した日本人」というレッテル(事実)で生きなくてはならない辛さに、耐えきれない相談者様なのです。帰化するという行為は、本土の〇〇人から見ると、祖国を捨てるという行為に映る。それを「責め」と感じるコトに耐えられない等々。日本人と接するよりも〇〇人と接するトキのほうが、余計、肩身の狭い思いというか負い目を感じるのでしょうか? 本来は、〇〇人が嫌いという思いは、自分が祖国を捨てたという、自分自身の良心への負い目なのです…。自分が自分を無意識に責める…。日本人といるトキは感じないが、〇〇に行き〇〇人といるトキに感じる、この得体の知れない、何か…。
しかし、〇〇の特技(日本語を話す)は、日本社会では何の特技にもならないのです。〇〇の特技は、日本社会でも、他国籍の人々のいる場所でこそ、力を発揮できるのです。たとえば、〇〇人や〇〇アジアの人に日本語を教えるとか、或いは、日本の物を〇〇人に紹介する場合とか…。要するに、〇〇の特技は、日本人以外の人の間で活用してこそ生きてくるのです。でも、それは嫌なのです…。
そして、セッションは〇〇の今世の使命を調べるコトになりました。すると、いやはや、どういうワケか「行きたくない」と出たのです。「修学旅行」と「アフリカ」というキーワードから、今世の使命は、嫌な場所に行きたくないと…。本当に、もう、二人で、唸ってしまいました…。
そこで、私はリーディングします。「嫌な場所に行きたくないでしょうが、行かねばならないという思いを持ってこの世に生れて来たのではないですか? ご自分が行って、嫌な〇〇人を少しでも変える役目で、最初は〇〇で生れ、そして、憧れの日本に来て、そして、日本の良いところを吸収して、そして、それを持ってまた〇〇に行かねばならないのです。大変な役目を持ってこの世に生れて来たのでは?」と…。〇〇は前世や過去世では、きっと日本人だったのでしょう。
それを聞いて、相談者様は、びっくりというか、全て合点がいった、腑に落ちた、肝に響いた、のでした。
その為には、クヨクヨ、ジクジク悩んでなんかいる暇はないのです。要するに、相談者様の悩みは、日本語を修得してしまい、もう目標も目的もなくなり、することがなかったのです。生きる価値や意味がわからなくなっていたのです。それが、うっすらなりとも、明るい未来がかいま見えたのです。
それからは、もう見る見る、相談者様の波動が変わっていきました。聡明で優秀な〇〇だから、きっと、目指す目的も見つけられて、颯爽と生きていかれることでしょう。〇〇〇の問題も、〇〇様の問題も、すべてクリアされることは間違いなし。
後は、その目的に向かって、一直線に進むのみ。
ただ、相談者様の性格は、日本人の性格には程遠く、やはり、〇〇人や〇〇人のように、物事をはっきり言い、白黒をはっきりつける性格なので、それは、仕事ではプラスでしょうが、この日本では、決して得にはならないので、日常の生活においては「あいまいさ」や「玉虫色」「グレーさ」も、修得されるといいのでは、とアドバイスさせていただきました。それがとりもなおさず、相手を思いやる、傷つけない行為なのですから…。
そして、3時間のセッションはあっという間の終了とあいなりました。
こういう優秀な〇〇人(いえ、今は帰化してれっきとした日本人)がいるというのは、なんと、〇〇という国は、凄い国なのでしょう。その利点を、〇〇の、人間の、人類の幸せのために、活用すれば、この地球もきっと良くなるでしょうに…。
どこの、どんな国にも、善人もいれば悪人もいます。その国を嫌うのではなく、その国の人をじっくり観る必要がありますね。私も〇〇を嫌いになっていましたが、〇〇人とは別に考えないといけないと痛感しました。
また、今回、一番感じたコトは、自分が生まれた国、祖国は、決して嫌ったり軽蔑したりしてはいけない、もしもそういう気持ちが少しでも、起これば、そういう国を少しでも良い方に変える努力するのが自分の使命だとの認識を持つことが大切なのだと…。
さらに感じます。日本の国で生まれ、日本の土地に住み、日本の水を飲み、日本語を話しながら、日本人としての国籍を持たない他国籍の人々は、一度、こういう素晴らしい帰化人のお話を聞いて欲しいと願ってやみません。日本人でない人は、それほど祖国が恋しいのであれば、やっぱり、祖国に帰って、祖国語を話さないと、天から罰を受けるのではないでしょうか?
この日本で住む人は、何はどうであれ、みんな「真の日本人」であってほしい、そして、日本人が一丸となって、日本の未来、地球の未来の発展を、と願ってやみません。それが、この国の母国語である、日本語を話す人の義務でしょう。日本が嫌いであれば、決して、日本語を使ってはいけません。バチが当たります、これは本当です。日本語は言霊、それは日本人だけにわかる意識です。日本語を話しながら、日本を冒涜するのは、筋が違います。日本国籍の人でも、日本を貶めることに加担する人はたくさんいますが、良心が痛まないのでしょうか?
今回の相談者様も、日本語の深い深い意味を勉強して、日本人の心をモノにして下さい。今は、これを忘れた日本人が殆どですから…。そして、そういう日本が好きで帰化した人が、この日本を支えていかれるのでしょう。
相談者様の幸運を祈ります…。
私も、真の日本人として、益々精進していきます。
深い気づきと感動をありがとうございました。
三宅麗子の「魂」が浄化できますように…。
相談者様の「魂」に感謝!
悩める多くの方々も、これを読まれて、意識が変わることを願っております。
ありがとうございました。