心のお薬になる本(69)『東山魁夷―わが遍歴の山河』 (人間の記録[101])/日本図書センター
この(69)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(69)
◆『東山魁夷―わが遍歴の山河』 (人間の記録[101])/日本図書センター
今日、おススメする本は、『東山魁夷―わが遍歴の山河』です。彼は日本を代表する日本画家です。
表紙のお顔を拝見していると、まるで高貴な禅僧のような雰囲気ですね~。
いえ、お坊さんよりもずっとずっと崇高なイメージがいたします。
なぜ、俗世間で生きながら、これほど悟ったような風貌をされているのでしょうか?
私は、彼の絵もさることながら、彼の雰囲気にとっても惹かれたのでした…。
きっと、普通の人が経験してこなかった人生を歩んでおられるのでは、と…。
そして、この『東山魁夷―わが遍歴の山河』を手に取ったのでした…。
そして、やっぱり、と感じた、のですね。
東山魁夷は、21歳の時に兄(25才)を、38才の時に弟(30才)を結核で亡くされています。
この試練が、彼の人生に深く影響していたのでしょうね。
さらに、父や母の死も、彼の人生に大きく影響を与えています。
そんな境遇の中、耐え忍ぶというか、生きることの意味を書く事によって、求めていったのでしょうか。
それが、いみじくも、苛酷の修行僧のような厳しさの中にも、慈愛に満ちた崇高な雰囲気を培っていったのでしょうか。
必要のない苦労はする必要はないでしょうが、東山魁夷にとっては、神からの与えられた厳しい「お試し」であったように、私には感じてなりません。
これは、選ばれし人のみが経験する、苛酷で厳しい試練でもある…。
そして、書く事によって、それを克服していったのでしょうね。
決して、彼は、ご自分を、悲劇の主人公にも、世を儚んで自暴自棄にもならなかったのですね。
そこが、私が最も惹かれるところなんですね…。
皆さん、もしも、「自分の人生はなんて、しんどい人生なんだ」と、思っておられるのであれば、それが神があなたを試しているのだと、固く信じてくださいね。それは選ばれし人のみが経験できる貴重な体験なんだと…。
そう思うことによって、人生が苛酷ではなくなりますから…。
そうすれば、なんなくその苦しみから乗り越えられますから…。
私は、そういう神から選ばれたような苛酷な人生の人と、30年以上も一緒に仕事をさせて頂いたのですから…。
だから、わかるのです。あなたもきっと、そうであると…。
その苦労は、決して無駄ではないのだと…。
あなたも、真摯に人生を全うされれば、偉大な「東山魁夷」になれるのです。
そう、決してくじけなければ…。
だから、もしも不安に陥ったら、「東山魁夷」の絵に会いに行きましょう。
会うのが無理であれば、彼の本でお会いしましょう。
きっと、何らかの答えが頂けるでしょう。
ありがとうございます!
笑顔で!
大丈夫!
幸せです! と、唱えましょう。