心のお薬になる本(36)『人は生れなおせる』あまちゆうと/著
この(36)「心のお薬になる本」のブログは、カウンセリング歴30余年の大阪の「5時間で1回きり」の「潜在意識の本質と使命とトラウマ」を探る心理カウンセラー&本質セラピスト三宅麗子の投稿頁です。
★心のお薬になる本(36)
◆『人は生れなおせる』あまちゆうと/著
今回ご紹介する本の著者あまちゆうと氏は、この本が出版される1年も前に亡くなられています。何億人に一人という血液のガンと言われる悪性リンパ種の一種だそうです。
1月に発病されて5月に亡くなられました。享年41歳、余りにも早い旅立ちでした。
死に顔は、穏やかで、まるで眠っているようにしか見えなかったそうです。
葬式の日には全国から多くの方が駆け付け、たくさんのメッセージを寄せていただいたそうです。
たこ焼きが好き、ビールが好き、格闘技が好き、パチンコが好き、そして雨上がりの空が好きな人でした。と最初のページで、奥様の岡林直美さんが書かれています。
また、あまち氏は、「こんな時代だから、“一番大切なこと”をより多くの人に伝えたい」と、何年もかけて推敲を繰り返した原稿だそうで、奥様がそう書かれています。だから、この本は、あまち氏が私たち悩める人間に遺した遺言書でもあるのでしょうね。
あまち氏は、亡くなって、名前の如く、じゆうに、遊遊と、悠々と、幽の、あの世で生き続けていることでしょう。
この本は、一度は人生の挫折を味わったコトのある人に、是非読んで頂きたい一冊です。
私などは、何度も人生の挫折を味わっておりますので、この本は、読んでいて「うんうん、そうそう」と頷き、納得させられることばかりした。
彼は、この本の「はじめに」で、人生で「失敗」というものはありません。何を選択しようと、大きな視点から見れば、すべてが「成功」という大きなステップの一段にすぎません。」と書かれています。
本当に彼のいう通りで、人生での失敗は、成功に導く道しるべのような気がします。それも、そのトキではなく、後になってから気が付くという、天から仕組まれた教えでもあるのでしょう。
また、[私たちは、目に見えているひとつの結果だけで価値判断してしまいがちですが、すべての出来事は、「万歳、よかったね。おめでとう」というゴールへ向かって起っている、気の遠くなるほど遥かな旅の”一場面”なのです。」とも書かれています。
この世での「良い」と言われているコトはあの世ではどうもその反対のコトが多いように感じます。それはこの世は、あの世の現し世であり、鏡のように左右反対に見えるコトでも、それがうががえます。そして、幽界の向こうの霊界や神界では、もう善悪なんていう概念はなく、すべてが一に帰結する…。その一に帰るために人間は遥かな旅をしているのではないでしょうか。
また彼は、[私たちは、この人生を遊ぶために生れきました。どう遊ぶかは、あなたの自由です。」
[苦しみで遊ぶことも、喜びで遊ぶことも、そんな遊びもあなた次第です。あなたが、だた選択するだけです。]
「選択すれば、そのことが起こってくるだけです。」とも…。
遊びやせんと生れけん。人生とは遊ぶこと…。そう考えれば、なんかちょっと、肩の荷が軽くなりますね~。肩意地はって生きるのがバカみたいと思えれば正解です。
また彼は、「私たちがこの肉体を脱ぐとき、病気であれ、事故であれ、後悔であれ、喜びであれ、優しさであれ、幸福であれ、どんな一生のどんな体験であろうと、肉体を持つ世界でいろいろ体験したことがすべて、、自分自身の進化に生かされたことがわかります。」
あの世では、病気も事故もありません。それらを体験したいためにこの世に生れてきたのかもしれません。だったら、開き直って、潔くスリルを味わおうではありませんか。
また彼は、「あの世に行くということは、すべてを手放し、より自由になるということです。」
「どうか安心して、無邪気な子どもたちのように、泣いたり、笑ったり、起ったり、喜んだりして、人生を存分に味わってください。すべてこの世界だけで体験できる貴重なギフトとして受けとってください。」
でも今の現代人は、ちょっと無理かもしれません。「安心する」というコトがきっと至難のワザではないでしょうか? 心配するためにこの世に生れてきた人が殆ど、でしょうから…。
そして彼は、「人生をややこしくしているのは、瑣末なことに目を奪われ、どうでもいいことにほとんどの時間とエネルギーを注いでしまっている、自分自身なのです。」
「そんな自分に気づいて、どうか、あなたにとっての“いちばん大切なことをその手に取り戻してください。」
「本書がそのために少しでも役立ては、さいわいです。」とこの「はじめに」で結ばれています。
実際に、あの世に旅立たれた人のメッセージは、本当に心の奥にしみ込んできます。
また、この文章は、私がカウンセリングで行っているコトと繋がっております。人間の「喜怒哀楽」に焦点を当てたら、悩んでいるコトの本質が見えてきます。
その喜怒哀楽は、私たちが過去に体験してきたコトの感想なのですから…。
この本は、私のカウンセリングに対する自信をさらに深めてくれる嬉しい一冊です。
●『人は生れなおせる』あまちゆうと著
気がつけばダイヤのように光り輝くあなたがいる。人に「失敗」というものはない。大きな視点から見ればすべてが「成功」へのステップに過ぎないのだ…。3万人に愛され、41歳で逝去したヒーラーが伝える「一番大切なこと」。アマゾンより。